空気は読めない。
今から10数年前の真冬のこと。
一人暮らしのアパートに、深夜1時も過ぎた頃にチャイムが鳴る。
ドアスコープから見ると当時付き合っていた彼が立っていた。
しかもTシャツ姿で。
驚いてドアを開けると、ボロボロのTシャツ1枚“しか”身に着けてなかった。
彼は、とりあえずタクシー代を払ってほしいと私に言う。
どうやらその姿でタクシーに乗って来たらしい。
タクシー代を払って、彼を家に入れて事情を聞くと、“奥さん”と大喧嘩してその姿で追い出されたと。
奥さんだなんて、私知らない。聞いてない。
そこが私の第一の修羅場。
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