288 :おさかなくわえた名無しさん 2009/10/11(日) 18:22:50 ID:jKH7QxxL
いい人話認定してもらえるかどうかわからんが、ひとつ。
小学生の頃のこと。
近所に大きな本屋があって、文房具なんかもたくさん売ってた。
ある日友達と一緒にそこへ買い物に行った。
消しゴムやら定規やら、それぞれ欲しいものを見つけて買おうとした時。
所持金確認したら10円足りない。
「おわ~、10円たりねぇ!」
「マジで?俺ピッタリしか持ってねえぞ?」
「ちくしょ~~~なんでだよ~~~」
別のにするかあきらめるか、どちらも選べなくて困り顔で立ち尽くしてたら、
横からポンポンって肩を叩かれて、見れば綺麗なお姉さんが。
「これ、使って」
ニッコリ笑って10円玉一枚、すっと俺の肩の上に置いた。
あ、落ちる、と思って慌ててそれを掴んだ瞬間、
「じゃあね」
声だけ残してどこかへ消えてしまった。
一瞬のことで、あっけにとられて、お礼も何も言えなかった。
「せっかくもらったんだし、使えばいいんじゃね?」
友達の言葉におされて、感謝しながら買い物を済ませた。
それからしばらく、毎日10円玉持ってその本屋へ行ってみたけど、
お姉さんに出会えることもなく、やがて本屋もつぶれて無くなった。
ずっと昔のことだけど、今でも覚えてる。
あのお姉さん(今はもうおばさんだろうな)、今もどこかで元気にしてるかな。
小学生の頃のこと。
近所に大きな本屋があって、文房具なんかもたくさん売ってた。
ある日友達と一緒にそこへ買い物に行った。
消しゴムやら定規やら、それぞれ欲しいものを見つけて買おうとした時。
所持金確認したら10円足りない。
「おわ~、10円たりねぇ!」
「マジで?俺ピッタリしか持ってねえぞ?」
「ちくしょ~~~なんでだよ~~~」
別のにするかあきらめるか、どちらも選べなくて困り顔で立ち尽くしてたら、
横からポンポンって肩を叩かれて、見れば綺麗なお姉さんが。
「これ、使って」
ニッコリ笑って10円玉一枚、すっと俺の肩の上に置いた。
あ、落ちる、と思って慌ててそれを掴んだ瞬間、
「じゃあね」
声だけ残してどこかへ消えてしまった。
一瞬のことで、あっけにとられて、お礼も何も言えなかった。
「せっかくもらったんだし、使えばいいんじゃね?」
友達の言葉におされて、感謝しながら買い物を済ませた。
それからしばらく、毎日10円玉持ってその本屋へ行ってみたけど、
お姉さんに出会えることもなく、やがて本屋もつぶれて無くなった。
ずっと昔のことだけど、今でも覚えてる。
あのお姉さん(今はもうおばさんだろうな)、今もどこかで元気にしてるかな。