金. 11月 22nd, 2024
710 :ぽめぷー速報 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2016/12/26(月) 18:15:38 ID:q0c
この間長距離をタクシーで移動したんだが、その時の運転手さんが言うには
“この仕事をしていると不思議な体験をすることはたまにある”そうで、
運転手仲間には色々怖い思いをしたことがあるらしい。
その中で、怖いだけでなくてちょっと切ない感じがして印象に残った話を投下。

その運転手をAさんとする。
Aさんはある日高齢の男忄生を乗せた。
その男忄生は乗車した時からニコニコしてて、色々世間話を振ってきた。
その男忄生、初めての孫が生まれたらしいんだ。
男忄生は早くに妻を亡くし、男手ひとつで一人娘を育て
ようやく立派な男忄生の元に嫁いで行ってやれやれ・・・と思っていたものの
結婚してもなかなか子宝に恵まれなかった。
男親には相談相手になってやることもできず、その事だけが気にかかっていた。
結婚10年が過ぎてもう半分は諦めていたところ、娘から妊娠したとの朗報が。
大事に大事にするようにと娘に話し、生まれてくる孫のことをそれはそれは楽しみにしていた。
出産予定日が近づき、連絡がくればすぐにタクシーを呼んで病院に向かうつもりで
電話の前にはすぐにわかるようにタクシー会社の番号も貼っておいた。
そしてついに連絡が来た。分娩室に入ったとの知らせ。
男忄生は電話を切るとそのまますぐにタクシー会社のダイヤルを回した。
しかし生憎その日は朝からの雪でタクシーは全て出払っていた。
事情を話し、できるだけ早く来てほしいと伝え電話を切った。
まだかまだかとタクシーを待っていると、ようやくタクシーが到着したらしい。
運転手さんは自分の孫が生まれるわけでもないのに、早く早くと急かすように走り出した。

そこまで聞いた時、Aさんの首筋に冷たい汗が流れた。
そして後部座席から「おかげ様で孫にも会えました。その節は有難うございました」と聞こえたきり
言葉と共に気配も消えたそうな。
震える手で必タヒにハンドルを握り、路肩に止めて振り返ったら
そこには誰もいなかったらしい。
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By pomepuu