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355 :ロミオ伝説|にちゃんまとめ 2015/01/21(水) 20:55:17 ID:FFWDoiwg0.net
見なかったことにしても事実は変わらなかった

K子とは小学校からの同級生で家族ぐるみのつきあいがあった
中学生の頃にはいつの間にか交際
勘違いしてたわけではなくて告白のシーンがないまま一線を超えたコース
大学二年の時にK子が妊娠して俺は勿論大喜びさ
両家親は休学などもさせなければならないため
避妊失敗について俺とK子をこっぴどく叱りもしたが
次第に孫はよ生まれんかなムードで円満結婚へ向け準備
そんな中K子は上の空や乾いた笑いが増えていった
付き合い長い分妙だなと気づいてはいた
そのタイミングのそれが暗示する内容に恐れをなして口に出せなかった

妊娠判明から二ヶ月程して学生寮にいられなくなるので二人して新居へ移った
その頃からやたらサークルの先輩であまり話さない院生のT司さんが新居に遊びに来たいというようになり何度か招待した
出産予定日まであと一月という頃
サークル会長のM実さんに話があると呼び出された
待ち合わせのカラオケボックスの大部屋には
サークルの大半のメンバーや俺と仲良い連中が揃っていた
「痛々しくてみてらんないから言うけど
 あんたこのまま結婚してたって幸せなんか絶対なれないよ」
からはじまってT司とK子が関係してる事を主張する
「そんなわけあるか余計なお世話なんだよ!」
今思えば怒鳴るってことは聞きたくないってことだった

生まれた子供は子供はK子似の男の子
K子は出産後から人が変わったかのように俺との接触を露骨に避けた
出産したら男から子供へ大事な対象が移るというやつだと言い聞かせていた
やたらと一旦家に帰ってサークルに子供を連れてきてT司に触れさせるところも見ていた
気づきたくないなんて逃げを打っていたのは大間違いだった
M実を始めとした一同は手遅れになる前にと何度も時間を作っては諭そうとしてくれていた
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