木. 11月 21st, 2024
933 :名無しさん@おーぷん
子供の頃、俺は母をエスパーだと思っていた。
「Aさん家は今年の雪かき要員に数えるの少し待った方がいい」
「近々物入りになるかもしれないから、部活用品の買い替えは来月ね」
「どこそこの道は通らないようにしなさい」
後日
Aさん家離婚→引越し
物入り→近所で不幸があって香典その他
どこそこの道→木が倒れてふさがれた。怪我人も出た
「どうしてわかったの」と聞くたび母は「女の勘よ」
母の勘はすげえと思っていた。

そして幾数年。
一昨年父がタヒんだ。
母となんとなく例の女の勘について話したら「あれは嘘」だと。
本当はA夫のネクタイのローテーションがおかしくなったとか
近所で不幸がありそうだと嫁同士のネットワークで知ってたとか
木が折れそうなのを鳶さんから聞いただけらしい。
タヒんだ親父が小言の多い人だったんで
上記を説明すると「人をじろじろ見るな」「噂話をするな」とうるさいから
女の勘と言って済ませていたんだとさ。
要するにエスパーでも何でもなく観察眼が鋭く社交性がやや高いだけのただの人だった。

現在は自分の見たことをズバズバ言ってる。
「Bさんとこの旦那さん、結婚指輪が違うのになった。離婚近いな」
「Cさんあの顔色永くないわ」
「Dさん家は嫁姑の勢力図変わったね。庭観りゃわかる」
エスパーでないのは判明したが、全部当たるのでやはり母が怖い
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