長女が小学1年生の頃、長女と同じクラスにミキ○ルーンを販売している母親Tがいた。
ありとあらゆる人に声がけして半ば無理やり商品を売っていて、おかげで営業成績もよく
海外で表彰されて自慢していた。

そんな彼女が懇談会の時に私にも勧めてきたが、きっぱり断った。
それ以降、Tの娘がうちの長女をいじめだした。
ある時、長女が近所の公園に弟を連れて遊びに行くと
クラス全員の女の子が遊んでいた。Tの娘の誕生日会に集まっていたようで
呼んでいない、うちの子が来たので、どうやって巻こうかと相談し、長女をかくれんぼの鬼にし
その隙にTの家へみんなで帰ってしまった。そうとは知らず、「もういいかい？もういいかい？」と
遅くなるまで探し続けていた。
そこへ一部始終を見ていた年中さんの弟がベソをかきながら一人で帰ってきた。
「ちゃんちゃん可哀想やった」「まだずっともういいかいしたはる」と言いながら泣き出した。
と同時にママ友から電話がかかってきた。誕生会から帰った娘にきいたんだけど
○ちゃんは大丈夫？と。そこで全部を把握した。公園まで走って娘を迎えに行った。
泣きながら抱きしめて「帰ろう」って。悔しかった悲しかった。
それからもしばらくいじめは続いたが、主人の仕事の都合で転校することになり
新天地では楽しい学校生活になり、長女も生き生きしだした。

そんなある日、私の元に訃報が届いた。幼稚園時代のママ友が亡くなったと。
病院からの持病の薬を飲まず、Tから勧められていたミキ○ルーンを飲んだ結果だと
連絡くれたママ友は言う。「ミキ○ルーンを飲めば病気が治る」と薬事法に触れる
説得で薬を止めさせ商品を買わせた。そしてママ友は信じてミキ○ルーンを食べ続けた結果
容態が悪化し、亡くなったという。

結果、地域では大問題となりTは皆から後ろ指をさされ、クラスを取り仕切っていたTの娘も
元気をなくしポツンと一人でいるようになったらしい。

ところが最近になって長女のFacebookでTの娘をみかけたので聞いてみた。
「昔のことやし、もうそんなんいいやん？」とにっこり笑う余裕の長女をみて「ざまぁ」と思った。