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36 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2016/05/30(月) 19:27:03 ID:8Z8WuAuy.net
新婦とは幼稚園からの幼馴染み。出席の際、懐かしいとアルバムから新婦がよく写っている写真を何枚か持っていった。
披露宴には新婦のおばあさんもいて、この日のためにとホームから来たらしい。
おばあさんに写真を見せるととても喜んで、ずっと撫でていた。
宴も進み、ケーキカットとなった時、みんな新郎新婦に視線が行く中、ふとおばあさんを見たらうつむいていた
何気なく近寄ったら肩が動いていない。嫌な予感に新婦のお母さんに耳打ちすると、えっ!?とおばあさんを見て傍に寄った。
間に私はカメラ構えて撮りに行こうとする同じテーブルから、看護婦の友人を引っ張って来て、様子を見せた。
友人は脈を取り、首を振った。
救急車を呼ぶかどうするかという話になったが、それでは披露宴が壊れかねない。
それはおばあさんも嫌だろう、との新婦お母さんの判断でそのまま終わるまでそこにいてもらうことにした。
みんな恐らく寝ているだろう、くらいにしか思わないはずと。
だが、話だけは親族にも伝え、皆さん一様に悲しみながらも新婦のため、とこらえているようだった。
そこにサプライズで「新婦から大好きなおばあさんに花束を!」
そして花束抱えて近づく新婦。だが、当然、おばあさんは動かない。目も覚まさない。
新婦も察したらしい。
お母さんを見てお父さんを見て、唇を噛み締めると「おばあちゃん。ありがとう」と花束をそっと膝に置いた。
おばあさんは披露宴終了後すぐに病院にタクシーで運ばれ、誰もおばあさんがいないことには気づかないようだった
おばあさんがずっと持っていた写真は私に返されたが、そのうち敬老の日におばあさんと新婦が真ん中に大きく写っている写真だけは思い出にあげた。私もいるが横にちょっとだけ
後に親になんであんなアングルで撮ったか聞くと、撮ったのは私と来ていた祖父。
どうやらあんまり新婦が可愛かったので写真に写したんだとか
その写真はおばあさんの棺に一緒に納められたらしい
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