土. 11月 23rd, 2024
259 :名無しさん@おーぷん
ある女性に娘が生まれた時の話。
娘はすこぶる健康だが、口蓋裂だった。軽いやつだけど、他の子と比べればハッキリ解るくらいに唇が割れてしまっている。

そんな訳で、出産に立ち会った夫と終わってから病室に駆けつけた実両親は、暗い顔して娘を抱くその人を励ましていた。
今の医療技術ならきれいに治るよとか、他に疾患は無くて健康なんだから有難いことだとか、必タヒに慰められるほど彼女の気持ちは暗くなっていったそうだ。
ちゃんと生んであげられなくてゴメンね、これからの治療で痛い思いしたら可哀想…と、マイナスな考えばかり堂々巡りしていたところで、夫両親が遅れて登場。
良ウトメさんだったが故に、どうにも申し訳ない気持ちだった彼女だが、赤ちゃんを見たトメさんはくわっと目を見開いて駆け寄ってきた!!
「まあー、まあー、まあ!!ピンク色で!!プクプクで!!見てよお父さん、あのお口、パタ○ロちゃんにソッッックリ!!」
ポカーンとする面々など目に入らないトメさん、早くも赤ちゃんにメロメロで喋りまくる。
「かわいいわね、女の子ですってね、健康でかわいいなんてお手柄よ嫁子さん!!
あ、お手柄って男の子に言うんだっけ。どっちでもいいわ、お手柄よー!」
ここで彼女は、トメさん以外に誰もまだ娘を可愛いと言ってないことに気づいた。
せっかく生まれてきたのに、自分たちは何をしていたのだろうと猛省、改めて赤ちゃんを見たら不思議なことに、「ハンデを持つ哀れな子」ではなく「丸々とした健やかな赤ちゃん」に見えたそうだ。
そこからは可愛い、顔が丸くてほんとパタ○ロに似てる、大物になりそう、などと盛り上がり、誰も後ろ向きなことを言わなくなったそうだ。

以上、つい最近聞いた、私が生まれた時の話です。
パタ○ロが舞台化するってニュースを見たあと、「主演のひと、ソックリだねw」と母に言ったら「あんたのほうが似てたよ」と、上記の話をしてくれました。
小さい頃に通院してたのは朧気に覚えていたけど、口蓋裂だったとは知らずびっくり。
私が覚えてないことに母もびっくり。
呆れられつつ、そういうわけだから父方お祖母ちゃんには今以上に感謝しなきゃねと、母娘で語らいました。
年末年始には祖母孝行しようと思います。
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