412 :鬼女の秘密 2011/07/14(木) 18:36:01 O
書店員の私が書きますよ
常連さんに優しそうなおじいさんがいるんだけど、去年のクリスマス、奥さんと二人でお孫さんのプレゼントにと読み聞かせが出来る絵本を買って行った
すると次の日、その本を返品しに若い女性.と、泣いて嫌がる子供が来た
半分ヒスっていたので意味不明だったが、詰まるところ
「昨日、うちの舅たちが買って行ったが、こんな本を家に置いて毎日のように来る魂胆見え見え。目障りだから返品したい」
と言う内容だった
子供が隣で「読みたい!じいじの本、読む!!」と泣いていても叱り飛ばし、持っていたバッグで子供の頭を叩いていた
そこに件の常連さんが本を手にレジに来た。途端にあたふたする母親
常連さんは静かにレジの光景を見ると、泣きじゃくる子供の手を取り
「じいじのお家に帰ろう」
そう言うと、反論しようとした母親を今まで見たことのない形相で睨み付け、
「もうこの子は家で引き取る。文句は言わせない!」
そう言って、私たちに「ご迷惑をおかけしました」と頭を下げると去って行った
その後、別の常連さんの情報で分かったんだけど、その常連さんは常々、嫁の孫への虐待を疑っていて、何かあったらすぐにでも引き取るつもりでいたようだ
プレゼントは別にそのためと言う訳ではなかったが、目の前で頭を叩かれ泣く孫の姿に計画を実行したらしい
(ご近所故に分かる情報なんだけど)
今は毎日のようにおじいちゃんと二人で手をつないで来るその子を見ていると、本当に幸せそうでよかった、と思う
にしても怖かった
まさに大魔神のようだった
常連さんに優しそうなおじいさんがいるんだけど、去年のクリスマス、奥さんと二人でお孫さんのプレゼントにと読み聞かせが出来る絵本を買って行った
すると次の日、その本を返品しに若い女性.と、泣いて嫌がる子供が来た
半分ヒスっていたので意味不明だったが、詰まるところ
「昨日、うちの舅たちが買って行ったが、こんな本を家に置いて毎日のように来る魂胆見え見え。目障りだから返品したい」
と言う内容だった
子供が隣で「読みたい!じいじの本、読む!!」と泣いていても叱り飛ばし、持っていたバッグで子供の頭を叩いていた
そこに件の常連さんが本を手にレジに来た。途端にあたふたする母親
常連さんは静かにレジの光景を見ると、泣きじゃくる子供の手を取り
「じいじのお家に帰ろう」
そう言うと、反論しようとした母親を今まで見たことのない形相で睨み付け、
「もうこの子は家で引き取る。文句は言わせない!」
そう言って、私たちに「ご迷惑をおかけしました」と頭を下げると去って行った
その後、別の常連さんの情報で分かったんだけど、その常連さんは常々、嫁の孫への虐待を疑っていて、何かあったらすぐにでも引き取るつもりでいたようだ
プレゼントは別にそのためと言う訳ではなかったが、目の前で頭を叩かれ泣く孫の姿に計画を実行したらしい
(ご近所故に分かる情報なんだけど)
今は毎日のようにおじいちゃんと二人で手をつないで来るその子を見ていると、本当に幸せそうでよかった、と思う
にしても怖かった
まさに大魔神のようだった