348 :名無しさん@おーぷん
いまほど
左利きの先輩と商談の帰りに、
少し早い昼にしようとラーメン屋に入った。
食べていたら、近くにいたじいさんが
「人間なのに左利きなんて、親はどんな躾したんだろうな!」と大声を出した。
先輩は気にしなかったが、隣にいた高校生くらいの孫が諌めるのも聞かずに、
じいさんは左利きを悪く言いながら、
右手で持った箸で丼から麺を持ち上げ、
それを左手でつかんで口に入れた。
とたんにお孫さん「躾が悪いのはお前だ!」と
じいさんの頭をつかむとテーブルに叩きつけて黙らせ、
先輩に向けてじいさんの頭を下げさせたまま
「躾の悪いジジイで申し訳ありません」と自分も頭を下げた。
先輩が左手に箸を持ったまま
「親の顔が見たいおじいさんだな」と皮肉れば
「孫の顔でご勘弁を」ともっと頭を下げる。
何か言おうとするじいさんに「お前は黙ってろ!」と叱りつけたお孫さんは、
自分たちのとこっちの伝票を、じいさんの財布から払って店から出て行った。
息子か娘かは知らないが、
あのじいさんの子供、孫の親の顔は、確かに俺も見てみたい。
左利きの先輩と商談の帰りに、
少し早い昼にしようとラーメン屋に入った。
食べていたら、近くにいたじいさんが
「人間なのに左利きなんて、親はどんな躾したんだろうな!」と大声を出した。
先輩は気にしなかったが、隣にいた高校生くらいの孫が諌めるのも聞かずに、
じいさんは左利きを悪く言いながら、
右手で持った箸で丼から麺を持ち上げ、
それを左手でつかんで口に入れた。
とたんにお孫さん「躾が悪いのはお前だ!」と
じいさんの頭をつかむとテーブルに叩きつけて黙らせ、
先輩に向けてじいさんの頭を下げさせたまま
「躾の悪いジジイで申し訳ありません」と自分も頭を下げた。
先輩が左手に箸を持ったまま
「親の顔が見たいおじいさんだな」と皮肉れば
「孫の顔でご勘弁を」ともっと頭を下げる。
何か言おうとするじいさんに「お前は黙ってろ!」と叱りつけたお孫さんは、
自分たちのとこっちの伝票を、じいさんの財布から払って店から出て行った。
息子か娘かは知らないが、
あのじいさんの子供、孫の親の顔は、確かに俺も見てみたい。