土. 11月 23rd, 2024
262 :名無しさん@おーぷん

ある〜日森の中、クマさんに〜出遭った♪(ガチで)

何せ四〇男の幼少時のことなので多少記憶に変形があるかもしれん。
おかしい点があったら見逃してほしい。
自分は流血はしとらんが、クマさんは晩メシになったので若干のグロはあるかも?

まず、クマに遭遇するに至った経緯から。

自分は両親が離婚する際にそろって親権放棄したため、五歳の時から兄とセットで父方の祖父母に育てられた。兄は八歳。
以降両親の消息は極最近まで知らんかった。
祖父母が暮らしていたのは田舎というレベルを通り越した森の中の小さな集落だった。八歳の兄が通いはじめた小学校は児童の数が兄を含めて三人という分校で、近隣の集落の子供が通っていた。
自分が通い始めて四人になったが、一年で最上級生だった子が卒業したためすぐに三人になり、自分の卒業と同時に廃校となった。
新幹線を通すから立ち退けというお上のお達しで、今では地図から消え去っている。
集落での生活はほぼ自給自足か、海と山の恵みを頂くことで成り立っていた。
最寄りのスーパーまで車で二時間かかったと記憶している。
森の中なのに海?と思われるかもしれんが、
わかりやすく言えば坂を下れば海で登れば山一帯(森の入り口)だと思ってくれればいい。
だいたいどこの家も畑を持っていて、小屋で鶏を飼っていた。
海派の爺さん婆さんが漁の結果を分け、山派の爺さん婆さんが撃ってきた肉を分け合うって感じのことが普通に行われていた。

うちの祖父母は山派だった。
五歳で祖父母が暮らす畢竟に移ってきたものの、学齢前で学校もないし友達もいない自分は、だいたいいつもぶーたれながら祖父母の言うままパシリになっていた。

クマさんに遭遇したのは六歳になって少しした頃。
山菜か薪(風呂が薪だった)をとりに祖父と山の奥に入った。
祖父は山の奥に入る時は必ず猟銃を持っていたが、これは用心のためでいつものことだった。
これはうちの祖父に限ったことではない。
本格的に撃ちに行くときは複数で行っていた。
山の奥と言っても六歳の子供を連れていたのでほんのちょい奥。軽トラで一,二分のところ。
祖父の言いつけ通り子供なりに手伝っていたのだが、そこでばったりクマさんと遭遇☆
野生のリアル熊。それまで動物園の中や、肉になった姿しか見たことはなく、自分失禁。

超絶怖くてパニックになったが、祖父が言った「晩メシが向こうから来た」は妙にはっきり聞こえた。
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