木. 11月 21st, 2024
62 :名無しさん@おーぷん
昔、友人の不倫を応援してしまってたことがある。
お堅い家の子で、不倫相手と旅行するのに「あなたと旅行することにしてほしい」と頼まれた。
彼とどんなに劇的な出会いをしたか、どんなに愛し合ってるかみたいな話をされ、まだ学生で脳みそ目出度かった私は、
「そうなの!ロマンティックだね!!じゃあ応援する!!」みたいになってしまった。
相手は近隣の飲食店で出会ったという10歳上のサラリーマンだった。

旅行は何度もあり、それを頼むたびに友人はペラペラと不倫相手の話をした。
不倫相手の奥さんが、我が家のわりと近所のスーパーのレジのパートをしてるという話も友人から聞いた。
お金持ちな友人はそれを鼻で笑ってた。

ある日好奇心というわけでもなく、親の頼みの物を探してたまたまそのスーパーに寄った。
そこのレジに行くと、友人不倫相手と同じ苗字(珍しい苗字)の名札をした女性がいた。
何だかの報告を忘れただかで上司に売り場でガミガミ叱られてて、小さくなっていた。
白髪の混じった髪をひっつめた、痩せてるというかやつれてる小柄な女性だった。

旦那はせっせと出張って嘘ついて旅行して、ブランド品を女子大生に貢いでる間に、
ここでこんな風にこの人は働いてるんだな、子供2人育てて留守の家守りながら、と思ったら、
心がブワー――っとなった。

家に帰って、友人から聞いた不倫の内容(友人の素性、旅行のこと、何を貰ったか、どこでいつデートしてるかとか、
知ってる何もかも)をルーズリーフに書き上げて、自分の名前と連絡先と、不倫に加担したことの謝罪を書いて封筒に詰めて、
スーパーに戻って、彼女に渡して(当然だけど驚いてた)何も言わずに逃げた。

あんなの渡したところで加担した罪から逃げられるとは思ってないし、その一件は周囲の誰にも言ってない。
奥さんは私に連絡しては来なかった。友人はCOした。
ある時学校の用事でしょうがなく頼まれて友人に電話したけど、携帯は契約切ってたみたいで、
彼女の家に電話したら「そんな娘は我が家にはいません」と彼女のお母さんに電話切られた。
学生課に訊いたら、もう彼女は退学済になってた。
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