撃退で思い出した小ネタ
　団地の公園で子供達が遊んでた。低学年の子が２人。
　そこにやってきた３つ隣の奥さん。
　背も低くて、ほっそりした感じで、物腰も柔らかくて、
　まあその時までは正直、自分にとってそんなに印象のある人じゃなかった。
　近所の子供達とも仲のいい人で、子供達も

　「こんにちはー！　何かってきたのー」
　とか聞いてるの。
　あ、買い物帰りだったのね。
　で、その中にリンゴが沢山あったらしくて子供たち興奮。
　「すげー、りんごばっかり！」
　「お赤いですね！」　←微妙にツボった
　とか目を輝かせてて。欲しいとは言ってないけど、
　目が口ほどに物をいう状態。

　こっちが「みっともないからやめれ」と言う前に奥さんが
　「じゃあ、食べる？」
　とか子供達に言って１個取り出した。
　「かまいませんか？」
　とかこっちに聞いてきて。
　もちろんこっちには異存なくと言うか申し訳ないというか。
　いやいいんですか的な。
　ただ夕飯近いし。１個まるまるは多いかなー。
　それとも１個をまわし食いかなー、
　刃物取りに戻った方がいいかなと思ってたら、
　奥さん、水飲み場でリンゴを手早く洗うと
　両手でミカンの皮むくときみたいに親指押し当てて・・・

　ぽり！

　って、リンゴ２つに割っちゃいやがりました。
　そして、綺麗に割れたリンゴを「はい。手を洗ってからね」って子供達に。
　いや、何事もなく気軽に割ったけど、それ凄いから。
　どんだけ握力とかあるのかと。後で試してみたけど出来ないから。
　一緒にいた他の人の旦那さんも「うそ、すげ・・・」とか言ってるし。

　以来。奥さんの行動に目がつくようになってみると、
　米袋や西瓜大玉（中玉かも知れない）を片手で軽々と持ち運んでいたり、
　高学年くらいの子（奥さんの子ではない。ヘタすると中学生？）
　を公園でジャイアントスイングしてたりとなかなかの怪力ぶり。

　聞いてみると奥様達の間では結構有名で、
　ボスママとかもその奥さんに対しては物腰が丁寧らしいとか。
　というか、一部の奥様には露骨に怖がられているようなのですが
　何かあったのでしょうか。

　まあ、何が言いたいかというと。
　トラブルを自力ではねのけられそうな人のところには、
　そもそもトラブルってこないものなのかもしれないなあ。と。