土. 11月 23rd, 2024
642 :鬼女タウン 2015/12/11(金) 12:41:58 ID:oAU
帰省のための切符を買いに行って思い出した、昨年の今頃の話。
いつも年末年始は
年末→旦那の実家(近距離別居)
正月→私の実家(電車で4時間ほど)
で過ごす私達。
座れないのが嫌なので、いつも早めに指定席付で切符を買うんだけど、去年は正月早々散々な目に遭った。

繁忙期になので、駅はものすごく混んでいた。
実家へのお土産と荷物を両手いっぱいに抱え、さぁ座るぞ~と思うと、
私達の席を指差し、「いいかなー?」「いいんじゃない?」
と話してる一組の男女がいた。
その時は特に気にも止めず「あの、いいですか?」と言ってどいてもらった。
私達が席に座ると、「あー…」「残念…」という反応。
なんだ?と思いつつ、長旅ということもあって
私も旦那も気にせずくつろぐことにした。
ほんと10分程して、再度現れる夫婦。
男「あの~すみません。」
旦那「はい、何か?」
男「この時期ってこんなに混むんですねぇ…はは、田舎だから大丈夫だと思ってたら、自由席までいっぱいで」
旦那「はぁ…」
男「実はうちのが、その、妊娠中でしてね。」
男が指差す先を見ると、お腹を撫でながらニコニコ微笑む奥さん。
元来のんびり屋の旦那は、「??」となってるが
あー、つまりは席寄越せってことねと私はピンときた。
いらっと来てたものの出来るだけ穏便に
「すみませ~ん。私達もあと四時間近く乗るもので。
もうすぐ車掌さんくるんで、早めに空く指定席がないか、聞いてみてはいかがです?」
と早口に捲し立てた。
その瞬間の奥さんの豹変が怖い怖い。
顔がすっと、能面のように真顔になった。

うへぇ、と思いながらも、「そうですかー」と引き下がってくれたので、
旦那と私はほっと胸を撫で下ろした。
(後で聞いたら、私が断ってる時に初めて席クレクレだと気づいたらしい)
よーし、もう安心。
と、買ってきた本を開いて、20、30分経った頃…
「あの~……」
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