月. 11月 25th, 2024
688 :名無しさん@おーぷん
誰かいるか?
俺専業主夫してるんだ。
もともとは共働きだったんだけど仕事中にフォークリフトに引かれて右手の指を2本切断するはめになって仕事を辞めざるを得なくなってな。
嫁はある国家資格が必要な仕事をしてる人間だから、日数を増やせば家族4人ぐらい養ってやれるさ!と言ってくれて俺は専業主夫になったって経緯。
俺のせいで家族に迷惑をかけたが嫁は全てを受け止めてくれて、子供達は率先して俺の家事を手伝ってくれた。
だから俺も家族の優しさに報いたい一心で家の事を必タヒにやってきた。
そんな形の家族になってから今年で17年。
上の子が結婚を前提に付き合っている女性を紹介したいと、家に連れて来る事になったんだ。
事故の時は10歳のガキンチョだったこいつももうそんな歳になったのかと嬉しいやら寂しいやらw
俺は人生で一番気合を入れて家を磨き上げた。
料理も相手の好物だと言うグラタンとビーフシチューを作った。
ちなみにビーフシチューは3日もかけたんだぜwしかも俺の秘蔵赤ワイン入りだw
当日、上の子が彼女さんを連れてきた。
目がくりっとして可愛らしい子だったよ。
リビングで軽く挨拶をして、俺が庭で育てたハーブを使ったハーブティーを出したらすごく喜んでくれた。
で、飯食うかとなって俺の魂を込めたw料理も彼女さんはおかわりまでしてくれて気に入ったみたいだった。
ここまではよかったんだ。
全てが和やかかつ順調だったんだ。
「お母様はお料理がお上手なんですね!」と彼女さんが嫁に言った。
嫁は「ハーブを育ててるのもこの料理作ったのもこの人なのよwババロアは息子も一緒に作ったのよ。」と答えた。
すると彼女さんはこう言ったんだ。
「え、気持ち悪い…。」
数秒前までの暖かな雰囲気が一変。
言うなれば無の空間と化した。
「男性がガーデニングしたり料理するなんて考えられない。
しかも指のない手で触った食材を食べさせられたなんて気分が悪いです。」と俺を睨みながら彼女さんは一息に言うと、帰ります。と鞄を持ってリビングを出て行ったよ。
慌てて息子が追って行ったけど彼女さんは「今度2人でゆっくり話そう。」と言い残して帰っていった。
あまりに頭が真っ白になっててこれ以降はよく覚えてねぇw
翌日疲れた顔の息子が起きてくると「彼女とは別れたから。父さん達を傷付けてごめん。」とだけ言って朝飯も食わずに自宅に帰っていったよ。
俺がアホみたいに気合いを入れ過ぎたせいで息子の結婚を台無しにしちまったよ。
子供の頃から俺のせいで迷惑かけてきたのにここでもかと絶望したわ。
俺、いっその事子供達と縁を切った方がいいんだろうか。
これから先上の子も下の子も結婚したい相手が見つかってもまた俺のせいでダメになるんじゃないだろうか。
とにかく息子には謝っても謝りきれないくらいに申し訳ない。
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