日. 11月 24th, 2024
595 :鬼女タウン 2016/01/27(水) 15:31:53 ID:D97
叩かれ覚悟で書こう
見た目が醜い奴が心まで醜かった話

俺には腐れ縁の幼なじみのにーちゃんがいた
にーちゃんはジャイアンみたいな性格で俺はスネオみたいに子分扱いをされていた
にーちゃんは体格が良かったから子供の頃は力が強く周りから恐れられていた
それが俺にはヒーローのように見えて憧れもあった
俺にとってにーちゃんはカッコいい男で、だからにーちゃんは絶対的存在だった
その認識が揺らいできたのがにーちゃんが中学生、俺が小4になったあたりだった
中学生になったにーちゃんは急に陰険になり、引きこもり気味になって乱暴者になった
それまではどこか一本筋が通っていたのに、中学生になったにーちゃんは癇癪を起こしては暴力を振るうクズになりさがったが、それでも俺に対してはまだジャイアンのように虚勢を張って振舞っていた
にーちゃんが変わってしまった原因が解ってきたのは俺が中学生になってから
にーちゃん、とんでもないブ男だった
千原せいじの顔を丸くして目を蜂に刺されて出っ歯にした顔がにーちゃんに似ていると思う
それまではにーちゃん独特な顔してるなーとは思ってたが、美醜を意識しだすようになるともうにーちゃんがかっこいいなんて到底思えなかった
視力が落ちてデカイ黒縁メガネをかけたにーちゃんがジャイアンから醜く太ったのび太にしか見えなくなった
そして同時にちびで色白でヒョロくてキモいと言われていた俺が部活を始めてから急に背が伸びてモテだし
学校では五人から告白され、ラブレターも何通かもらい、中2の頃には高校生に間違えられてギャルからナンパされたりもした
にーちゃんにパシられ慣れた俺は気づかぬ間に気遣いのできるイケメンにクラスチェンジしていた
よく考えればガンで亡くなったおふくろは海外でモデルやってたんだから母の遺伝と考えるとイケメンは当然だった
それを自覚したらにーちゃんの言うことを聞く必要性が見いだせなくて、その時立場は逆転した
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