火. 11月 26th, 2024

450: おさかなくわえた名無しさん 04/03/05 00:51 ID:T7u2QlWr
5年前、女房が男を作って、4歳の息子を残して家出した。母親を求めて泣きわめく息子を 
最初は正直疎ましいと思った。1週間もすると、二人とも現実を受け入れなきゃならないと 
痛感するようになり、そのうちに男どうしの生活もうまく回り始めた。 

慣れない家事をやってるうちに、何もかも女房任せにしていた自分も悪かったかなとか思う 
ようになった。1年もすると、料理や家事もそれなりに上手くなり、息子とも最高に仲良くなれた。 

突然、女房に雇われたという弁護士から連絡が入った。俺と正式に離婚して、さらに息子を
引き取りたいと言う。なんでも女房の相手は結構な金持ちらしく、あちらも奥さんとの離婚が
やっと成立したそうだ。ふざけるなと言う俺に、裁判をすれば親権は100%母親に行くと弁護士は
強気だった。

その夜、風呂に入りながら息子に「ママがお前と暮らしたいって言ってるけど、どうする?」と
聞いてみた。案の定、息子は目を輝かせながら「いつ?いつ?」とはしゃいだ。息子が嫌がったら
絶対に渡さないと思っていたけど、あの目を見たら、俺と暮らそうとは言えなかった。

いろんな手続きがあって、息子は(元)女房のところへ行ってしまった。数週間後、俺の口座に
大層な金額が振り込まれていた。その日に届いた手紙には、息子は新しい父親に懐いている
から、もう会わないで欲しいと書かれていた。

ドブに捨てるような使い方をしてやろうかとも思ったが、その金には手を付けないことにした。
息子が成長して免許を取ったら、車でも買ってやろう。それまで俺のことを覚えていてくれる
だろうか。
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