土. 11月 23rd, 2024


96 :拝啓、鬼女様 2012/07/27(金) 09:09:12 0
トメは自称『武家の出』で、嫁達をけなすために、たびたび家柄を持ち出す。
根拠無く威張っているだけなので、夫や義兄が突っ込んだり、農家出身のウトが
怒ると黙りこむ(ウトが亡くなってからは酷くなったが)
先日、ウトの三回忌で義実家に集まった時も、いつもの様に嫁貶しが始まった。
もっと家柄の良い娘を貰っておけば...やっぱ家の違いかしら...等々。
しかし、この夏は義兄子が違ってた。
いつもは寡黙な小学生の義兄子、図書館で「カムイ伝」を読んだそうで、
トメの「武家」に食いついた。
おばーちゃんの先祖は武士なの?武士ってずるいんだよ!お百姓さんはタヒぬほど
働いているのに年貢米の量を誤摩化したり、農民と奴隷で仲違いさせたりするんだ。
農民が可愛がってる犬をけんじょーさせて槍で杀殳して楽しんだり、もうサイアク。
僕らの中では武士サイテーってなってるから、ばーちゃんも先祖が武士だとか、
絶・対・に・黙ってた方が良いよ。
義兄子が本気で心配してる為、トメは何も言い返せず何とも情けない顔をしてた。
コトメが、「大丈夫だよ。ばーちゃんは年寄りだから勘違いしてるけど、本当は
武家じゃなくて農家の出身だから。」と安心させると、義兄子は心底ほっとしてた。
皆苦笑。トメしょぼん。
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