当時はものすごくショックだった話
高校2年のとき、父の再婚を数年越しに反対し続ける
俺を見かねた祖母が衝撃の告白をした

俺は父の子じゃなかった
男と逃げた母が置き去りにした他の男の子供が俺
要するに託卵におけるカッコウの卵だったわけだ

その事実を知り、よくよく考えた上で父に再婚の話を進めると
何か察した父は祖母を問い詰め喧嘩になった

結局父は結婚しなかった

俺は血の繋がってないことに、それはもうショックを受けて
進路を県外に変更するほどには家族に壁を作った
バイトしてお金を渡してみたり、理由も曖昧なままに謝って見たり
今思えば空回りの行動ばかりしたね
相手の女忄生にも申し訳なくて、文字道理ﾀﾋにたくなった

そんな折、相手の女忄生の二股が発覚
センチな気分が一気に吹き飛んだ
父と付き合う以前から、十年近く付き合っている男がいたらしい
それでといったら変だけど傷心の父を慰めているうちに、
わだかまりは消えて昔のような関係に戻ることができた
ぶっちゃけ途中から酒がはいって妙にテンション上がったせいだと思う
父はもう女はこりごりだといって新しい相手を作ることはしなかったが
祖母もその件で何か悟ったらしく、俺にも父にも何も言わなかった