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550 :修羅場な話 2016/01/10(日) 15:08:04 ID:JQZ
飼っていたカラスとアヒルが滅茶苦茶かわいかった。

小学生の頃、ど田舎の実家の木の下にカラスのヒナが落ちていたのを発見した。
巣に戻そうにも高すぎて無理だし、落下した影響なのか血も出ている。
ど田舎なため、獣医なんてものは地域には存在しない。
なのでただ可哀想に思って、俺が世話することにした。

ヒナが何を食べるのかはよく分からなかったから、ご飯を潰して、それを爪楊枝の先につけて食べさせた。
成長に合わせて、米からミミズやバッタなどの虫に食べ物を変えていった。
それが正解なのかは分からないが、スクスク育った。

途中名前も付けてやったら、よりいっそう可愛く思えた。
名前を呼べばギャーと返事をするし、それにアヒルの子供みたいに俺の後ろをトコトコついてくるし、頭を指で撫でると気持ち良さそうにする。

でも、カラスは若鳥に成長して飛べるようになったから、悲しいけど、自然に帰そうと思った。

そんで、カラスを近所の山に連れてしばらく様子をみたが、やはり人間に慣れすぎたのか一向に飛び立つ気配がない。
俺もだんだん辛くなって別れ惜しくなってきたから、思い切ってそのままカラスを置いて家に帰ったが、カラスも飛びながらくっついてくる。 

このとき、どうせ自然に帰すなら、もっとカラスと距離を取って接していればカラスにとってもよかったと反省するも、時すでに遅し。

仕方ないから、家の庭に放して、いつでも好きなときに飛び立てるようにした。
もちろん餌は与えない方針で。
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