土. 11月 23rd, 2024
330 :殿堂 2014/09/08(月) 01:05:25 ID:l3BfWDFA.net
スーっとするの、わしだけだったら申し訳ないのだが吐き出させてくれ。

おじさん、遅くしてできた一人娘がいるんだが、赤子の頃に母乳を一切飲めなかったからか、はたまたミルクが飲めなくて二ヶ月成長がとまったからか、とても体の小さい病弱な子だった。
お金もなくて小さい頃に治療させてやれんかったせいで、大人になった今とても苦労をしとる。

そんな娘が立派に成人式迎えた年、おじさんの務める会社が結構な黒字をだしてな、感謝祭を開くことになった。
感謝祭は家族を呼んで会社の土地使ってお祭りみたいな事をする。娘は成人したし興味無いかと思っとんだが、お父さんの職場見てみたいって言ってくれてな。祭りに来てくれた。

その時にな、うちの社長と仲の良い、取引先の社長とその跡継ぎのぼっちゃんに鉢合わせして挨拶しとったのよ。
おじさんの娘は病弱なせいか、いっつも中学生に間違えられるくらい小柄で、それがコンプレックスだったのよ。
でも、ぼっちゃんはうちの娘をたいそう気に入ってくれて、周りからはお前んところの娘は子ども産めるんかとか馬鹿にされとったんだが、なんとうちの会社の社長通じて、見合いを申し込まれた。

ぼっちゃんの年齢を聞くと30過ぎとったし、断る気満々だったのが、周りの圧力もあってぼっちゃんと娘をあわせることになった。

相手方の社長はええ人なんだが、ぼっちゃん、一人息子で甘やかされたのか、娘に対して背は小さいのに胸がでかいとか、ええ乳が出そうとか、失礼な冗談言い出して、わし、もう握りしめた手が震えとった。
でも、俺と付き合えば平社員のお父さんの仕事も口聞きますよなんて言われて、立つ瀬がない。
たしかにわし、平社員よ。でも前の職場で忙しすぎて娘の入園式にも出られんかったのを悔やんで、今の職場で平社員しとんのよ。
この時はとにかく悔しかった。
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