金. 11月 22nd, 2024

548 :修羅場な話 2015/08/28(金) 11:05:13 ID:ndRqX+ks.net
容姿のいい友人がオープンを控えた大規模公共施設の受付に採用された。
同僚も当然のように美人ばかり。
「私はその中の1人に選ばれたんだ!!」
と、オープン前の準備期間中の出勤は実に楽しそうだった。
友人は背が高くて大人っぽく、知的でデキる女に見えるタイプなせいか、
他の同僚(可愛らしい系が多く、美人系でも友人より低身長だったり)達に
「姐御」みたいな感じで頼られてるそうで、すごく得意になっていた。

しかし友人、中身はけっこう残念で見かけ倒し。
実際に公共施設が正式オープンする頃にはかなりメッキがはがれてて、
いざオープンしてみると、自分を「姐御」扱いしてた子達の方がよほど仕事が出来、メッキに綻びが…。
はがれたメッキを塗り直そうと、強面系や派手系な友人複数を来館させて、親しく会話してみせて、
「こんな怖い感じの友達がいる私、凄いでしょ!!」
と見栄を張って、色々小細工したりと、4月のオープン後一ヶ月くらいは頑張って出勤してたみたいだけど、
5月に入って結局五月病を発症。
「せっかく社員採用されたんだし、頑張りなよ。見栄張りたいならまた行ってあげるから」
と言ったんだけど、週の半分は仮病使って欠勤…というのを繰り返した。
いずれクビになるんじゃないのかと心配していたんだけど、
「大丈夫だよ。こないだ、上司の偉い人が菓子折持って自宅に病気見舞いに来てくれたの。
こんだけ欠勤してるのにそこまでしてくれるって事は、よっぽど人出不足なんだろうね。
なんたって社員だし、そうそう簡単にクビに出来ない筈だし」
と言う。
「いや、それは最後通牒を喰らわす前段階の様子見だと思う…」
と忠告したけど、「考え過ぎだよー」。

それからしばらくして、しょんぼりした感じで「(私)ちゃんの言ったとおりデシタ…」と連絡してきた。
クビになったらしい。
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