木. 11月 21st, 2024


270 :拝啓、鬼女様 2016/12/27(火) 04:19:23 ID:mJs
朝五時、彼氏へのお弁当を母監修のもと作成していたら、
まだ起きてこないはずの父とバッティング「どうしてふたつあるんだ?」

当時高校生で私は反抗期、父とはここ数年まともな会話がない
材料費は家計、母は専業なので元をただせば父の金
父は躾に厳しい、子供は他人にものを奢るなと躾けられてた(意訳、俺の金で奢るな)
古い人で男女関係にも厳しい
弁当は片方どう見ても男物、友達の物ではとても誤魔化せない
彼氏には前日お昼用意しないでと取り付けてある

あ、詰んだ、とタヒんだ目をしてたら、
「貴方の分よ。仲直りしたいんだって」と母の助け
語りだしたのは、切っ掛けをお弁当に求めた反抗期の改心ストーリー
乗るしかねえと「最近態度悪かったよね、ごめん…」と殊勝に振る舞ったら

そしたら長い沈黙のあと泣かれた
「良かった。本当に心配してたんだ、お父さんなんか悪かったんじゃないかって云々かんぬん」
初めて男の人が泣く姿を見た
「昔から本当は優しい子だと思って、本当によかった云々かんぬん」
そのままドン引く私と笑顔を崩さない母と良かった繰り返す父とで感動系のホームドラマが進行

「へー、…へー(語尾を吊り上げるように)、俺のためかー」
残念!男のためです!
「ああ俺これ好きなんだよ、母さんに聞いたのか?」
彼氏の大好物です!

「俺は何も怒ってないから。お前が大丈夫ならもういいんだ、うん…うん」
「よかったね、あなた(棒)」
「ごめんね、お父さん(ほんとに)」

夜はケーキお土産に買ってきて、食べながら幼いころ頃の思い出話を聞かされ
「美味しかったぞ。またこれで頼むな」つ2000円
材料費GETだぜ!

罪悪感でタヒねる
その日以降反抗期は諸事情から収束しました
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