459 :修羅場な話 2004/10/11(月) 18:17:17 ID:GOor9QAY
徹夜勤務と人間関係で精神的にも肉体的にもボロボロになって
電車に乗り、家路に向かっていた時の事。その電車の中でコンタクトを
落としてしまった。お昼前の車両には乗客はほとんどおらず、私は
四つん這いになって探していた。駅に着き、扉が開くと、遠足帰りらしい
幼稚園児の集団が乗り込んできた。その中の1人が、私に向かい、
「何してるの?」と聞いてきた。私が「落し物したの」と言うと、「ぼく
探してあげる」と、一緒になって探してくれた。ふと見ると、30人ほどの
園児と先生らしき人が全員でしゃがみこんで探してくれていた。しかし、
コンタクトはなかなか見つからず、遂に電車は終点に着いてしまった。
私が皆にお礼を言うと、園児の1人が、「これあげる」と小さな袋を
差し出した。見ると、花の種だった。私が「いいの?」と聞くと、「うん!」
と笑顔で元気に答えてくれた。すると他の園児たちも、「ぼくも」「わたしも」と
次々に私に花の種の袋をくれようとする。私は戸惑い、先生に向かって
「せっかくの遠足の思い出の品なのに頂いてよろしいのでしょうか?」
と言うと先生は「いいんですよ。あなたに出会えて、みんな、人に親切にする
ことの大切さが学べましたから、それが何よりの思い出になるでしょう」
と言ってくれた。私が感極まって目に涙を浮かべると、皆が「泣かないで」
と言い、誰からともなく合唱が始まった。歌の間中、涙が止まらなかった。
何度もお礼を言い、家に着いた私は小さな庭一面に、天使たちからもらった
花の種を植えた。今、私の家の庭には色とりどりの花が咲いている。
辛い時や苦しい時、私は庭に出る。庭の真ん中に立ち目を閉じると、
あの日の光景が脳裏に浮かぶ。大勢の笑顔、歌声。そのたびに、私の決意は
新たになる。どんな苦しい事があっても頑張ろう、と。
電車に乗り、家路に向かっていた時の事。その電車の中でコンタクトを
落としてしまった。お昼前の車両には乗客はほとんどおらず、私は
四つん這いになって探していた。駅に着き、扉が開くと、遠足帰りらしい
幼稚園児の集団が乗り込んできた。その中の1人が、私に向かい、
「何してるの?」と聞いてきた。私が「落し物したの」と言うと、「ぼく
探してあげる」と、一緒になって探してくれた。ふと見ると、30人ほどの
園児と先生らしき人が全員でしゃがみこんで探してくれていた。しかし、
コンタクトはなかなか見つからず、遂に電車は終点に着いてしまった。
私が皆にお礼を言うと、園児の1人が、「これあげる」と小さな袋を
差し出した。見ると、花の種だった。私が「いいの?」と聞くと、「うん!」
と笑顔で元気に答えてくれた。すると他の園児たちも、「ぼくも」「わたしも」と
次々に私に花の種の袋をくれようとする。私は戸惑い、先生に向かって
「せっかくの遠足の思い出の品なのに頂いてよろしいのでしょうか?」
と言うと先生は「いいんですよ。あなたに出会えて、みんな、人に親切にする
ことの大切さが学べましたから、それが何よりの思い出になるでしょう」
と言ってくれた。私が感極まって目に涙を浮かべると、皆が「泣かないで」
と言い、誰からともなく合唱が始まった。歌の間中、涙が止まらなかった。
何度もお礼を言い、家に着いた私は小さな庭一面に、天使たちからもらった
花の種を植えた。今、私の家の庭には色とりどりの花が咲いている。
辛い時や苦しい時、私は庭に出る。庭の真ん中に立ち目を閉じると、
あの日の光景が脳裏に浮かぶ。大勢の笑顔、歌声。そのたびに、私の決意は
新たになる。どんな苦しい事があっても頑張ろう、と。