土. 11月 23rd, 2024

829 :修羅場な話 2016/10/22(土) 14:32:09 ID:BE2TQDD50.net
最初の結婚は大成功だったと思う
相手は幼馴染で、頭がよくないからと大学には行かず就職した苦労人
一方の私無理して良い大学に入ってどうにか一流企業に滑り込んだものの
不景気でサビ残横行していく中で人間としての耐久忄生で篩にかけられた
こういう時って同期の間でも蹴落とし合いが横行するのね

たまにしか会うこともなくなっていった彼が
どんどんボロボロになっていく私を見かねてこう言ってくれた
「俺、賢くないし誇れるものなんて何一つないよ。けどお前を想う気持ちだけは多分世界一。
今でも手取り18万くらいっきゃないけど、お前が仕事やめて実家にもどれないっていうんなら
次の仕事みつかるまでの間、うちにいてくれたっていい」

好きだっていう気持ちも本当なら下心だって見え透いていたけれど私は彼を頼った

好きな女と一緒に暮らして、シャワー浴びた後の姿をみても狼にならない
彼はそういう人だった
埋没しそうになる私に気づくと
「さっさと俺のところから巣立った方がいい。
お前のことを絶対前のとこよりいい会社が待ってる。
それで、いい男でもみつけて幸せになればいいんだ」
こういうふうに私を励まして、手を付けようとはしなかった
こんないい人ならきっと無理をさせようともしないんだろうし
家賃がてらに月に数回ならOKかななんて思うようになっても

前の就職先でのことがトラウマになっていてなかなか決まらない就職
結局ほぼまる二年かけて再就職先が決まった報告の夜に
「私この家出ないから、永住先がここだから」
そう言ったら、何も言わずに外に出ていって
帰ってきた時には
「これ一個が精一杯だから」
といってくれた指輪は今でも宝物だ
続きを読む