土. 11月 23rd, 2024
33 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 14:04:54 ID:iZR2Y4z90.net
俺的には、というか俺だけが洒落怖だった話。

姉貴の友達に、霊が見える人がいて、ある日その人(以下、友子さんとする)をうちに連れてきた。なんでも守護霊を見てもらうらしい。
たまたま俺も家にいて、姉貴は俺にも見てもらえとうるさいので、渋々従う。

友子さんは俺の方を見るなり一言、「あ、カッコいい」と言った。
曰く、背中に大きな刀を背負って、鎧を着たお侍さんが俺の後ろで、腕を組んでたたずんでるそうだ。
しかもつけてる鎧が、戦国武将みたいなやつじゃなくて西洋の鎧っぽい感じで、全身をガッチリ覆ってはおらず手足と上半身だけに付けてるらしい。
着物の上からそんな感じの防具を着て、陣羽織を羽織ってて、それがアニメやゲームのキャラっぽい印象で、それで第一声が「カッコいい」だったようだ。

友子さんは俺のそんな守護霊に興味を持ったらしく、その日以降も遊びに来ては俺を霊視した。
そしてまた別のある日、友子さんは一人でやって来た。姉貴じゃなくて俺に用があるらしい。
凄く真面目な顔だったので、部屋に入れて、話を聞く事にした。

「あのね、あなたの守護霊のお侍様なんだけど」
「はい」
「実はその人、守護霊じゃないの」
「……はい?」
「何回か霊視して、お話も聞いてみたんだけど、お侍様はあなたの作った守護精霊らしいの」

と言われた瞬間、背中がゾワッとした。

うちのじいちゃんはオカルト雑誌の愛読者で定期購読してて、バックナンバーも大事に保管してた。
俺が小6の時、その古い号に載ってたのが守護精霊の作り方という記事で、役割と名前、その他いろいろな設定を与えて、自分の願望を叶えるための精霊を自分で作るというもの。
細かいところまでイメージしやすいように、下手でもいいから実際に絵に描いた方がいいとあったので、当時の俺は守護精霊専用ノートを作って、そこに自分を守ってくれるサムライチックなヒーローを描いた。
34 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 14:06:14 ID:iZR2Y4z90.net
記事には、定期的に呼び出す(正確には精霊を呼び出す場面をイメージする)必要があるとか書いてあった(ような気がする)ので、毎日その設定ノート片手に魔法使いみたいな感じでその自作のヒーローを呼び出すごっこ遊びをやっていた。
中学に上がる頃には、もうすっかり忘れてたんだけど、守護精霊の方はそれでもずっと俺の後ろにいたようだ。

「でも、力が弱くなってて、このままだとあなたを守れなくなるから、何とかしてほしいんですって」

具体的には、また定期的に呼び出しのイメージをやるだけでいいそうだ。

「このまま消えるには惜しいお方だから、絶対にやってね!絶対だよ!」

友子さんは真面目な顔で言った。
どうも俺の守護精霊が、友子さんの好みだったらしい。

俺の黒歴史を姉貴の友達に知られるという、洒落怖な出来事だった。
37 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 14:25:09 ID:pjaPLPdCO.net
予想外の方向からの洒落怖だったw
35 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 14:09:10 ID:NCU0Az/A0.net
おまえすごいな
36 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 14:25:00 ID:91n4eAO80.net
弟子にしてくれw
38 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 14:45:54 ID:bT/kkhKq0.net
師匠って呼ばせてくださいw
39 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 15:41:48 ID:/dcVDz//0.net
守護聖霊ノートうp
42 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 17:59:37 ID:kZLoYiEl0.net
それ、すっごい古いムーだよな。
その記事、子供のころに読んだ覚えがある。
293 : ◆AM2DSHlKGw @\(^o^)/ 2014/10/21(火) 08:32:46 ID:IUOvIuY60.net
>>33の姉の友達に黒歴史を知られた男だけど、後日談みたいなのを思い出したので書く。

姉の友達(以下、友子さん)に言われた通り、守護精霊の呼び出しのイメージをするようになってから2ヶ月くらい経った頃、友子さんが遊びに来たので霊視してもらった。
俺の守護精霊は以前見た時よりも力が強くなってるらしい。

で、ついでに前から思ってた疑問について聞いてみた。
俺を守ってるのが守護精霊なら、元々の守護霊はどうしてるのか?

友子さんは俺をジーッと見てから、クスクス笑い始めた。

「ちゃんといるよ」

でも、そばで守るのではなく、距離を置いて見守ってるらしい。
どんな人かと聞いたら、眼鏡かけてて髪を三つ編みにした、ちょっと厳しい女教師っぽい人だそうだ。
俺の自立やら成長やらのために、気を付ければ回避出来るような不運やトラブルはわざと素通りさせてるんだとさ。
ところがぎっちょん、俺の守護精霊がそんな親心(?)を無視してその素通りさせた悪いことをシャットアウトしてるらしい。
そう言えば最近は信号待ちとかそんなレベルの不運にも見舞われなくなったなぁとふと思う。

「それでね、守護霊様がカンカンに怒ってて、今もあなたの後ろでお侍様にお説教してるの。お侍様、正座してしょんぼりしてて、かわいそうだけどちょっと可愛いかも」

俺の守護精霊……orz
しょせん人工霊と本物の守護霊様とじゃ格が違うのか……。
へこんでる俺に、友子さんが追い討ちをかける。

「あと守護霊様、お侍様がどういう霊なのかわかってるみたいよ」

守護霊にまで俺の黒歴史を知られてしまっていた……タヒにたい。
294 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/10/21(火) 11:15:54 ID:YMVK69oV0.net
つか、守護霊にはあんたの恥ずかしいところなんかすべてお見通しだろ
295 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/10/21(火) 12:48:45 ID:c0ItFxHU0.net
ですよね~
件の精霊製造過程まで背後からみっちり観察してきてたわけだし(゚Д゚)y─┛~~イマサラ何イッテンダ?

つか、守護霊様にしてみりゃ使い魔的に使役できたりしねぇのかな、その守護精霊