日. 11月 24th, 2024
17: 恋人は名無しさん 2009/06/24(水) 23:34:41 ID:CbOw9ca8O



寝込み中で思い出し投下。長めです…



私とA男とB子は生まれた時からの幼なじみ。皆同じ年で現在24歳。

A男はまさにやんちゃな男の子で、小さい頃から皆のリーダータイプ。

B子はショートの似合う、あっけらかんとしたさっぱり系の女の子。

私だけがちょっと大人しめで、その分なんか大人っぽいって言われてた。








幼稚園、小学校、中学校とずっとつるんでた。王道の少女漫画っぽいけど。

勉強したがらない二人に勉強をさせる役目が私だった。

夏休みの宿題とかも、泊まり込みで宿題させたりだとか。

代わりに私は、二人にいろんなとこ連れて行ってもらってた。

二人が明るくて目立ってたので、私は大人しいながらも楽しい学校生活を送った。



やりたいことを見つけてた二人と違って、私は普通科高校に進学。

A男は技術系の男子校に、B子は商業系の女子校にそれぞれ進学した。

見事に高校はバラバラになったけど、それでもお互いの家を行き来していた。

専門的な分野はもう無理だったけど、相変わらず勉強は教えたりしていた。



19: 17 2009/06/24(水) 23:35:45 ID:CbOw9ca8O



高校1年の夏、A男が私の家に来た。それ自体は珍しくなかったけど、A男はなんだか黙ってた。

せっかく濃い目に作ったカルピスも飲まないので、私も漫画読んだり適当に過ごしてた。

しばらく経って、やっとA男が「B子に告白された」と言った。

私は馬鹿みたいに驚いてしまった。

確かにB子がA男を好きなのは感じていた。でもそれは3人とも同じ感じの好きだと思っていた。

女、男、じゃなくって、親友というかより近い3人で、お互いを好き!っていう感じ。

だから、B子がA男を告白するくらい男として見ていたことにびっくりした。

相談どころか、何も聞かされていなかったし…。



A男が「どうしよう」と言うので、B子のこと好きなの?と聞くと「好きは好きだけどきっとそういう好きじゃない」と言った。

私と同じだなと思ったけど、実際A男とB子はお似合いだったし、B子を応援したいのもあって、

「そういう好きがあるなら、今からちょっとずつでも女として見てみて、その上で答えだしたら?

B子ならきっと、A男の返事ずっと待ってくれるよ。

それでもし付き合っても、たまにはやっぱり私も呼んでね」

みたいなことを言った。
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By pomepuu