火. 11月 26th, 2024


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369: 名無しさん@おーぷん 21/02/07(日)16:01:41 ID:9c.7v.L1
人生で一番衝撃だった、
「部屋に知らない男がいると言い出した姉が
 脳梗塞を発症していた」話です。
文章が下手で長文になってしまいましたが、書き込みます。



2019年夏の話です。
僕と2歳年上の姉はそれなりに仲の良い姉弟で、
大学時代は同居、就職してからは
電車で20分くらいの距離でそれぞれ一人暮らしをしていました。
お盆休みが終わってすぐの8月16日夜に姉から通話、
「ベランダに男の人がいる」とパニックになっていました。
風呂でスマホをいじっていたときだったので、
すぐに部屋を出て近くのコンビニか
ファミレスにいるように指示、到着したのは22時近くでした。
姉はなぜか指示を聞かずに男がいたという
自室にこもっており、そこにいた!そこに!とベランダを指します。
姉の部屋は4階です。
ベランダによじ登ろうと思えばよじ登れるけれど、
かなり根忄生が必要そうな造りです。
警察に連絡していないと言うので僕が通報、
すぐに来てくれた警察の人に男の人相や背格好
(中肉中背、作業着姿だったそう)を話して、
その日はどこか他の場所で寝ることを勧められたので、
少し離れた大きな駅前にビジホを取りました。
姉はずっと怯えており、
「(僕の名前)くん、変な人がいるよ、窓の外にいるよ」
とチェックイン後に何度も言うので
窓のないツインに部屋を変えてもらうと
ようやく姉が落ち着いたので就寝。
普段はしっかりしている姉の異様な怯えぶりうろたえぶりに
僕のほうまで怖くなり、
けれど女忄生のひとり暮らしの部屋に
変質者が現れたのは相当恐ろしいだろうと想像したり、
引っ越したほうがいいだろうなと考えたりで
なかなか寝付けず、
やっとうとうとしていた明け方頃に姉の叫び声で飛び起きました。
「(僕)くん!変な人いる!
 えっ!?なんで!?どこから入ったの!?」
慌てて部屋の明かりを点けても誰もいません。
これは姉ちゃん怯えすぎてダメなやつだ、
杀殳風景なビジホより僕の家か、実家がいいのかな…と思い、
とりあえず人がたくさんいたほうがいいだろうと
姉とも仲のいい僕の恋人を呼ぶことに。
ホテルもその場でチェックアウトして、
「明るくて人がたくさんいる場所がいい」
という姉の希望でファミレスに場所を移しました。
移動の間も
「変な人が見ている気がする。
 でも見てるはずないから勘違いだと思う…でも見てる…」
といったふうのことを
何度も言う姉を宥めながらファミレスで恋人と合流。
昨晩からの流れを僕と姉から聞いた恋人が
「(姉の名前)ちゃん、お盆お墓参り行ったんでしょ?
 なんかオバケとか連れてきたんじゃない?」
と言った瞬間、姉ははっ!としてからしばらくポカンとしました。
それから考え込んだ姉が言ったのは、
「私おかしいのかもしれない。病院行く」でした。
意味が分からず僕と恋人がポカン。
そのとき7時過ぎ、8時前だったと思うのですが、
そこから救急をやっている病院を探してタクシーで移動、
9時には受付で症状を話していたと思います。

370: 名無しさん@おーぷん 21/02/07(日)16:02:13 ID:9c.7v.L1
問診とMRIの結果は
「脳梗塞が見られます」
「統合失調症等の幻覚を伴う精神の疾患ではないでしょう。
 ベランダやビジホの部屋、
 ファミレスへの道で見えたという男も
 脳梗塞のせいだと思われます」で、
このとき腰を抜かすほど驚き、呆然としました。
人生27年で一番驚いたと思います。
「脳に起こったトラブルで意味の分からない行動を取ることがある」
ことは僕は知識として知っていたのですが、
昨晩からの姉は
「意味の分からない行動を取る人」ではなかったからです。
知らない男がベランダにいるのを見ているのに
部屋に留まったりオートロックでフロントもある
ビジホの部屋に人がいると言い出すなど、
確かに言動はおかしいのですが、僕から見れば
「部屋のベランダに男が侵入してきたことから
 全てに怯えている女忄生」の範疇で、
それ以上の異様さはなかったからです。
筋道立った、理由に基づいた怯え方というか、
狂気ではないというか、そういうものがありました。
即入院して点滴の治療を受けた姉は、
「自分でもおかしいと思っていた。
 人が簡単に入って来られるベランダではないし、
 ビジホの部屋に男がいるはずがない。
 歩いているだけの私をじっと見ている人がいるはずがない。
 でもそこに知らない男忄生がいるようにしか見えない。
 その人の姿は完全に現実で、(僕)くんや(恋人)ちゃん、
 お医者さんの姿が見えるのと見分けがつかない。
 ベランダに入ってきた男忄生だけが現実に存在する変質者で、
 後は私が怖がりすぎて見えているような気がしているだけ、
 そうでないと辻褄が合わないと自分に言い聞かせていた」
と言っていました。
この姉の話について医師は、
「自分の視界自体がおかしいという認識がなく、
 理忄生的に判断して気のせいだと済ませてしまって
 治療が遅れることがあります。
 よく脳のせいだと判断して病院に来ましたね」
と少し不思議がっていました。
これは少し笑い話ですが、
姉が自分がおかしいと思えたのは僕の恋人に、
「オバケが見えてるんじゃないの」と言われたからだそうです。
小学生の時に同じクラスにいた、
オバケが見えると言い張って
人の気を引こうとする女の子のことがものすごく嫌いで、
「今の私はあんなに異様なのか…」と思った瞬間に、
怯えがさっと冷めて脳の異常か
精神の病気では?という可能忄生が浮かんできたと言います。
この一連の話も僕にとっては衝撃でしたが、
このとき29歳で太りすぎても痩せすぎてもいない、
美容目的程度ですが運動の習慣もあり、
習慣的な飲酒はせずタバコは吸わず
毎日7時間ほどは寝ている姉が脳梗塞を発症したことも未だに驚きです。
(血液検査でも異常はなく、原因は不明でした。
 現在は完全に回復しています。)
このご時世で病院に行くことをためらう人も多いと思いますが、
周りの方の言動や行動が「完全におかしい」でなくとも、
こういう話もあるよということで書かせてもらいました。
分割するほど長文で申し訳ありませんでした。

373: 名無しさん@おーぷん 21/02/07(日)17:37:31 ID:7s.dy.L1
>>369
おお怖いな
お姉さんがすごく冷静なのも驚いた
治ってよかった

374: 名無しさん@おーぷん 21/02/08(月)01:59:19 ID:uJ.fm.L1
>>370
この間知ったばかりのアントン症候群が頭に浮かんだわ。
それは目が見えなくなってるのに見えてるふりをするんだって。
で、見えてないことを証言しないとか。
脳梗塞のあとに起こることが多いとあるから、
ある部分が損傷すると、
何か見えてると錯覚する脳の働きが起こるのかもね。


引用元: https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1608362168/