もう5年なんだなと思ったらなんだかぷっつり糸が切れてしまって、
気づいたら料理しながら元恋人に「別れよっか」って声をかけてた
コタツで料理が出てくるのを待ってた元恋人はぽかんとしてた
「え?なんで?なんで料理しながらその話?」って混乱していたけれど、
お皿を並べて盛りつけながら席につくよう言ったら、話が終わったか冗談だと思ったか
ホッとしたようにテーブルにつく元恋人
で、またご飯を食べながら「さっきも言ったけど別れようと思うんだ」って言ったら
むせてた
直前までいつも通りだったのに、いつも通りの表情で別れを切り出されて
空が落ちてきたように慌ててたな
それから話し合いを何度かして結婚や家を買う話が急ピッチで進んだけど
私の気持ちは変わらなかった
「そんな大きな家に一人で住むの?5年一緒にいたけどあなたって変わってるね」
って言ったらうな垂れて、ようやく別れてくれた
なんか元恋人みたいな人って現状維持に甘えてしまうというか、
結婚して夫婦になるのと恋人が同棲するのを同一視しちゃってるんじゃないだろうか
どうせ同じだから今のままでいいでしょ、みたいな
結婚しなくても居心地いいからこれでいいでしょ、みたいな感じ
だから私が別れるって言った途端に結婚しようって言えるんだ
結婚できるのにしなかったって証拠だし、
よけいに気持ちが冷めるってわかってないんだろうな
私は失敗したけど、他の人たちは結婚するかしないかは早くに決めた方がいいよ
長い春はろくなことにならないから