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378 :鬼女日記 2008/05/21(水) 20:49:56
新郎新婦が同じ商店街で生まれ育った幼馴染の結婚。
二人とも照れ屋と言うか、人前に出て目立つのがあまり好きではないので
新婦は「地味でいいからいい式がしたい」、
新郎は「普通の式場で、普通に式をするよ」
と言ってた。
その商店街は歴史はあるけども、
最近は郊外型大型スーパーに押されて閉店する店も多い。
そこで村おこしならぬ「商店街起こし」として
強制的に町内会ジジババ仕切りの晒し物結婚式に…

それを知ったのは家のポストにチラシが入っていたからだった。
ワープロ打ちで白黒、「ABC商店街生まれのカップル誕生!」、
二人それぞれの写真を切り抜いて並べ、ハートが飛び散り、
その下に略歴と言う名の個人情報。
生年月日から小中高大、勤務先に住所、電話番号まで明記されてる。
しかもコピーだから顔真っ黒でつぶれててよく見えない。
新郎の方は地元企業に就職してるんだけど、そこを退職して家業を継ぐと書いてあった。
そして「皆さん、二人の門出を祝いにこぞってご参加ください!会費3000円」
二人は怒ったが、もしここで二人が拒否すると
そこで店やってるそれぞれの両親が辛い思いをすると泣く泣く承諾したらしい。

メイン会場は公園、夏祭りの時のやぐらが立ち、紅白の垂れ幕。
紙で作った花で囲まれた3メートルはある白看板に、豪快な筆字で

  「 ABC商店街主催
  新郎家、新婦家 結婚式場」

それとずらりと並ぶ協賛店名。
適当に集まった暇人たちと、浮かない顔の家族友人、
あと気を吐く「ABC商店街」のハッピ姿のジジババども。
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