木. 11月 21st, 2024
229 :殿堂 2005/05/15(日) 14:49:01
もうだいぶ前の話。
当時大学生でアルバイトをしていた私は、同じバイト仲間のAちゃんから
「式に出て欲しい」と言われた。
Aちゃんと私は同い年だったが、Aちゃんは短大卒業後フリーターで、私は4回生。
恋の話で無駄に盛り上がる年頃、その手の話はバイト仲間で散々繰り広げられていたが
Aちゃんは何も話さずにこにこ聞いてるだけだったので、彼氏がいないとみんなに思われてた。
驚きつつも祝福し、羨ましがる私に、Aちゃんは「みんなにはまだ内緒ね」と言った。

式に誘われたのは、Aちゃんと同い年の私、3つ上の社員の男忄生、あと18~22歳の女の子3人。
妙な組み合わせ(Aちゃんとそれほど親しくない子も入ってるとか、なぜ社員が?とか)の謎は
式の1週間前に解けた。全員がAちゃんに集められ、恐るべき事実を聞かされたから。

Aちゃんは、略奪結婚だった。そのとき既に妊娠4ヵ月(あまり目立たなかったので私たちはわからなかった)。
Aちゃんが不イ侖していたことはAちゃんのご家族にある日ばれ、別れろ別れないで楺めていたが、
妊娠が発覚してAちゃんは略奪愛に成功、同時に家族以下親族から縁を切られたらしい。
私たちが呼ばれたのは、式のサクラのためだった。

新郎の両親が経緯を知り、息子に出した再婚の条件が「彼女の両親が認めるなら」だったため、
このような事態になってしまったらしい。
最後までAちゃんの家族が折れなかったため、それでも結婚したかったAちゃんと新郎は、
サクラを立てて新郎家族を欺こうとしたのだった。
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