木. 11月 21st, 2024
510 :殿堂 2014/11/30(日) 18:41:39 ID:Lkq
まさか平穏な日常がこんなにも呆気なく終わるものだなんて思いもしなかったわ。

俺の場合、勤務中にいきなり嫁の会社の社長夫人から電話が入ったのが修羅場の始まりだった。
嫁の会社とは関連だから一応顔見知りではあったけど、だからと言って特別に親しくしていたわけでもない。
それが会社に直接電話を入れて来るのだから、相当な事情があるのだろうという事だけは何となく察しがついた。
でもまさか嫁の浮氣話だなんて思いもしなかったわ。
とにかく時間を作ってくれないかと言われ、慌てて(会社の)近所の喫茶店で話す事になったわけ。

のっけから何の挨拶もなしに茶封筒に入った調査報告書なるものを手渡された。
COPYと判が押してあったから多分複製だったんだろう。
時系列にしてプロの仕事らしく丁寧にファイリングされていた。
内容の全容が明らかになるに連れ、持つ手が震えだしたのを覚えてる。
心臓がバクバクして視界が急に狭くなった。
それでも俺は現実をなかなか受け容れられず、何度も車でホテルに入っていく写真の女が嫁である事を確認した。
内容的には嫁と社長の浮氣は不定期で偶発的なものだということ。
年に3~4回で常習的ではないということ。
途中の駅で待ち合わせ、社長の車でホテルへ行くというパターンが多いという事だった。
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