土. 11月 23rd, 2024


328 :拝啓、鬼女様 2016/09/18(日) 15:23:27 ID:Tse
オッサンになると色々人の世話や仲介をする機会が増える。
部下が適齢期になってくる頃でもあり、仲人紛いの真似を2度ほどやった。
そうしたら次々似たような相談が舞い込むようになった。
大体は「仕事ばかりで出会いがない」という相談だ。
中にAという部下がいた。
彼女がいたことは無く、女関係は基本的に外注だと言う。
仕事ぶりは真面目で、融通がきかない方ではあるが業務の流れを阻害する程ではない。
金遣いは質素だし、イケメンではないが普通程度の容姿。
年収は平均以上のはずだし、悪い条件ではないと思えた。
知人の知人のそのまた知人レベルの女忄生を紹介した。

しかし、駄目だった。
俺が「まあこういうのは縁だから」と慰めるとAは答えた。
「次はしゃべらない女忄生を紹介して下さい」
俺は紹介した女忄生がよほどのおしゃべりだったのか、と驚いた。
しかし違った。
Aは普通程度の会話もしたくないと言う。
「お仕事は何を」「事務員です」「ご兄弟は」「兄が一人」とこれは良いらしい。情報の交換だからだ。
しかし「今ニュースで××の報道をしていますね。どう思いますか」
「天気がぐずついてきましたね。雨の日は何をなさってますか」
こういった雑談はしたくないとAは主張。
Aは「女の話を進んで聞きたい男なんていないでしょう」とキッパリ。
「女はすぐ『話し合い、話し合い』と言うが、女と話し合いしたがる男などいないし
そういった勘違いを抱いている時点で、女とは会話にならないと証明されている」
俺としては
「お前の主義主張はわかったが、希望通りの女を紹介するのは無理だ」
としか言えなかった。

結婚前から話し合いを拒否する男と結婚したがる女は、余程の不良物件しか今時いないだろう。
しかもAは共働き希望だしで、
「フルタイムで働いている女はたいがい自分の意見を持っている。
しゃべらない女がいいなら条件を変えるか、手話を使う女を探せ」と、最後のは冗談で付け加えた。
しかしA「障碍者は論外です」
こりゃ駄目だと思った。
「もの食わぬ女房がいい」と言った男の落語があるが、「もの言わぬ女房がいい」とはな。
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