土. 11月 23rd, 2024
31 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 14:39:14
「君にひとつだけ不満がある」
帰宅し着替えた俺は、魚を焼いてる嫁の背中に
その言葉をカウンター越しに投げかけた。

「んー?いきなり何?もうちょっとでできるから待ってよ」
かまわずに続ける。
「飯作ってる今だから言っておきたいんだ」

今から言おうとする言葉に俺の嫁がどのような反応を起こし、
どう行動を起こすか、を予測すると俺にとって不利な場所に嫁はいる。
「君の作る飯は、そのちょっとマズいんだ…」

結婚してからの想いをありったけ乗せたこの直球は、
どう受け止められるのだろうか。
この嫁の返す球は、どこのご家庭にもある
「鋭利な何か」の可能忄生は恐ろしく大きい。

…大丈夫、備えはきちんとしてある。心の中でそう呟くも、
心臓は縮み上がり、脈のリズムが加速していくのが分かる。
「…よく聞こえなかった。もう一度言って」

聞こえなかったハズにしては、言葉に凄みがある…!
だからといって、このまま呑まれるわけにはいかない。
「だから、飯がちょっぴりマズいと言ってるんだよ」

俺と妻との間にある沈黙の空間が怖い……魚を焼く音とテレビが鳴らす
「ぅおいしぃー」と言う音は別世界から聞こえてくるかのようだ。
岡村はんの声が部屋を占領し続ける中、
何時終わるともしれない沈黙を緊張しながら、嫁の反応を待つ。
ガタッ…

急に嫁は足の力が無くなったかの様に、床へとしゃがみこんだ。
「お、おいどうしたんだよ!?」

俺の予想していた行動とはかけ離れた嫁の動作に、迂闊にも
駆け寄り、嫁の肩に手をかけた瞬間、

(省略されました・・全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
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