土. 11月 23rd, 2024
467 :殿堂 2021/07/30(金) 22:10:55 ID:o5.qp.L1
職場に入ってきた中途の女忄生。
自称発達障碍で、確かに働き始めるとこだわりが強くて扱いにくいなと思うところがあった。
注)自称ってのは俺は診断書とかを見たわけじゃないので、医学的にどうとかはわならないからこう記載してます。

ただ自分の中でなにかルールがあるらしく、そこに仕事を落とし込んで型に嵌めたら能力発揮しますと言ってたんだけど、
一年くらいでそれが完成したのか、急にメキメキと仕事ができるようになった。
あと、仕事をやるうえで「ここまではセーフ、ここからはアウト」みたいな明確な基準を示すと、アウトギリギリのセーフ範囲内で最大限の利益を発揮することにたけてた。
例えば予算上限と営業範囲、行き帰りの電車の時間を示したら、その予算上限ギリギリで業務時間内に最適な営業コースを選び出す。
それも道中の移動を分単位で管理する綿密さ。
しかも脳内にありとあらゆるイレギュラーを想定して、営業中にトラブルがあると即座に新たな最適解を選び出す。
発達障碍故か、曖昧なことを判断するのがとても苦手な彼女のことを、誰かが融通の効かないコンピュータみたいだと言っていたけど、
トラブルに対してそこに巻き込まれた人の心労を加味した上で実現可能な最適解を常に選び続けて実行するって並大抵のことじゃないと思う。
分単位の予定も実際動いてみたらそんなうまく行かないだろうと思ってても、実際常に細かい微調整を入れて結果的に目的を完遂する。
彼女は「バカと発達障碍は使いようです!」と言ってたけど、本当に能力発揮するところでは恐ろしいくらいの能力だった。

ただ一つ、彼女は仕事を型に嵌めるまでは本当に仕事ができない人だった。
一年目は「なんであんな子採用したのか」と本人に聞こえるように言われるくらい。
ただそれでも彼女に周りが根気強く仕事を教えられたのは、ひとえに彼女の忄生格がよかったから。
あまりの無能っぷりに教育担当の女忄生がブチギレても教育担当に対し口答え一つせず教えられたことを何度も何度も繰り返し型に嵌めていたし、
周りがそれとなくフォローを入れても教育担当者への愚痴一つ言わなかった。
最初の怒鳴り散らした教育担当者は3ヶ月で匙を投げたんだけど、それから別の人が担当についたらその人とは相忄生が良かったようで、
「すごくわかりやすいです!」と言って新しいことを教えても吸収スピードが全然違う。
確かに教育担当との相忄生は仕事の覚えに影響するものだとは思うけど、発達障碍だとそれがかなり顕著なんじゃと思った。
二人目の担当者は厳しいことで有名だし短気でも有名だったんだけど、
ひたむきに仕事覚えようとする姿と「自分(二人目の担当者)ならキレ散らかしてる」ような事があっても彼女がそれを一切表面に出さないところに影響されたらしくて
教育担当になってから明らかに忄生格が柔らかくなったんだよね。
「相手のことをもっと大切にしようと思わせられた」そうで。
そして彼女が出来て今度結婚するという・・・。

発達障碍の人は既に結婚しているんだけど、家庭での話を聞いてると本当に大切にされてるんだなと思う。
相手を大切に思って尊重できる人は他人からも大切にされるんだなって思ったよ。
俺は最初他人を大切にできる子は他人から大切に育てられたんだろうなと思ってたけど、
発達障碍故に壮絶なイジメ経験や両親の不仲やDⅤもあったらしくて、聞けば聞くほど人生が壮絶だった。

俺は幸せそうな人を見ると生まれたときから恵まれてると思い込んで僻んでるところがあったけど、
幸せそうな人は幸せになるだけの努力を積み重ねてるし、
不幸を知ってるからこそ何が幸せかを知っていて幸せな環境を大切にできるんだろうと思い直すきっかけになったよ。
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