616 :プリンはのみものです。
数年前、とある観光施設内のレストランに昼食を食べに入った。混雑していたので順番待ちになり、いよいよ次が私と友人の番というところで年配の女忄生三人のグループが食事を終えて出てきたのとすれ違った。
そのおばちゃんたちが「あの人すごいね」「図太いよねえー!」なんて小声でひそひそしてるからおやなんだろう?と一瞬気にはなったけれど、呼びに来てくれた店員さんの後について私たちはそのまま店内へ。
四人掛けのテーブルに40代後半ぐらい(多分)の女忄生客がひとり座っているところへ案内され、「相席お願いしてよろしいですか?」と店員さんが声をかけるとその女忄生の一人客は黙って頷いた。
えー相席か…とは思いつつ、混んでるんだから仕方ないだろうと「お邪魔します」なんて言いながら着席した。
その時点で女忄生の前には食べ始めて間もない感じのショートパスタの皿があったように記憶している。
見るともなしに目に入ってしまうので気づいたのだが彼女、パスタをひとすくい口に入れるとフォークを置いて皿の横に伏せてあった文庫本を取り上げ、ゆっくりと咀嚼しながらそれを読んでいた。
……長い。とにかくびっくりするほどモグモグが長かった。それもう口の中に噛むものあるの?と質問したくなるぐらい。30回噛むとどうこうって話をたまに聞くけどあんな感じなのかな。それどころじゃなかったような気もするけど。
結局、私たちが注文したランチを完食し食後のコーヒーを飲んで退席するまでその人はずっとその状態だった。食べ終わるどころか最初に見たときと比べてもパスタがそれほど減っていなかったはず。
支払いを済ませて外に出たとき、ガラス越しにふと見たらまた違うお客さんがそこに相席していた。タイミング的に考えると最初にすれ違ったおばちゃんたちも多分彼女と同じテーブルに座ってたんじゃないかと思う。
あの人にどんな事情があるのか知らないが、混んでて空席待ちの行列ができてる飲食店であのマイペースぶりは凄かった。気が引けたりしないもんなんだろうか?今でもあの人の神経がわからん。
そのおばちゃんたちが「あの人すごいね」「図太いよねえー!」なんて小声でひそひそしてるからおやなんだろう?と一瞬気にはなったけれど、呼びに来てくれた店員さんの後について私たちはそのまま店内へ。
四人掛けのテーブルに40代後半ぐらい(多分)の女忄生客がひとり座っているところへ案内され、「相席お願いしてよろしいですか?」と店員さんが声をかけるとその女忄生の一人客は黙って頷いた。
えー相席か…とは思いつつ、混んでるんだから仕方ないだろうと「お邪魔します」なんて言いながら着席した。
その時点で女忄生の前には食べ始めて間もない感じのショートパスタの皿があったように記憶している。
見るともなしに目に入ってしまうので気づいたのだが彼女、パスタをひとすくい口に入れるとフォークを置いて皿の横に伏せてあった文庫本を取り上げ、ゆっくりと咀嚼しながらそれを読んでいた。
……長い。とにかくびっくりするほどモグモグが長かった。それもう口の中に噛むものあるの?と質問したくなるぐらい。30回噛むとどうこうって話をたまに聞くけどあんな感じなのかな。それどころじゃなかったような気もするけど。
結局、私たちが注文したランチを完食し食後のコーヒーを飲んで退席するまでその人はずっとその状態だった。食べ終わるどころか最初に見たときと比べてもパスタがそれほど減っていなかったはず。
支払いを済ませて外に出たとき、ガラス越しにふと見たらまた違うお客さんがそこに相席していた。タイミング的に考えると最初にすれ違ったおばちゃんたちも多分彼女と同じテーブルに座ってたんじゃないかと思う。
あの人にどんな事情があるのか知らないが、混んでて空席待ちの行列ができてる飲食店であのマイペースぶりは凄かった。気が引けたりしないもんなんだろうか?今でもあの人の神経がわからん。