高校２年生の秋の話。
私の住んでいた所は辺り一面が田んぼ、といった感じのど田舎で外灯もほぼありませんでした。
私が暗い中田んぼ道にいると前から男忄生が歩いて来て、私の前で止まりました。そしておもむろに自分の服を脱ぎ始めました。
露出狂に初めて遭遇したせいで私は硬直し、逃げようとしたら露出狂に手を掴まれました。
露出狂が何か言ってましたが覚えてません。
民家も近くにないので悲鳴をあげても絶対に届く訳なく、泣きそうになっていたら露出狂が私に「それ、なに？」と聞いてきました。
パニックで頭真っ白になっていたから忘れてたんですが、犬の散歩中だったんです。
犬の名前を呼ぶと、リードを外しうちの田んぼで遊んでいた犬(ゴールデンレトリバー＆ハスキー、雄)が吠えながら猛ダッシュでこちらへ。
わりと遠くにいましたし、走り回るのに夢中でそれまで露出狂気づいてなかったみたいです。
歯を剥き出しにして唸る犬を見て露出狂は逃げようとしましたが、さすが猟犬といいますか…ゴールデンが露出狂の前に回り込み、ハスキーが飛びかかりました。
その後は露出狂を威嚇していた犬を連れて無我夢中で家まで走りました。
犬がいなかったらどうなっていたかわからず、本当に感謝してます。その日はうちの犬の大好物をあげ、一緒に寝ました。

私も恐かったけど、大型犬に飛びかかられた露出狂も相当恐かったと思います。
しかもその露出狂…近所の無職のお兄さん(26)でした…。犬の歯形が決め手で捕まったみたいです。