1乙です。

自分の友やめ。1/2
まだネットが普及する前からバンド好き仲間の紹介で知り合った彼女。
結構年下だが、話が合っただけでなく、こちらの知らない世界にも詳しかったので、
対人経験値の少ない自分からは羨ましくも憧れの気持ちもあった。
言動が時折ルーズと繊細が混じり、微妙な気分になったこともあったし、
自分の経験値不足で判断できず、スルーしてきたことも多かった。
それでも、遠距離だったからライブで遠征した時に泊め合う位には仲が良かったと思う。

つきあいが十年近くになったころ、友人は結婚して引っ越した。
久しぶりに会った時は旦那さんも一緒で、二人の趣味の店（さほど自分は興味がない）で長居。
彼女達だけではしゃいでこちらはガン無視。
だが昔から心酔している人がいるとそういうところはあったな、とそこもスルー。

やがて彼女の体調が悪くなり、理由が子宮ガンであったことが判明。
初期だけど手術ということで直前まで相当ナーバスに。メッセで泣き言も出た。
ちょうどその時期共通の好きなバンドのライブがあり、自分が彼女の分のチケットをとっていた。
術後一週間だし、今回は誰かに譲るだろうと思い、一応、と間近に打診すると「行く」と即答。
いくら最近の手術が簡単になってきたといっても、東京－大阪くらいの距離の遠征＋人混みは常人でもきつい。
そこはもしものことを考えて反対した。
既に日にちがおしていたことで、チケットが現地受け渡しとなり、
「連絡が取りづらい」と当時自分がポリシーとして持っていなかった携帯を持つように強要してきた。
プリペイドでも簡単に取れる、と。
こちらは当時、仕事で必要になるまでは家電で充分、という考えだったので断った。