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545 :鬼女日記 2012/11/30(金) 07:33:27 ID:cEEqMk+d
俺は喉が渇いたのでコンビニにペプシネクスを買いに行った。時間は確か10:05くらい。
田舎なので道には外灯がすくなくて割と暗い。
その真っ暗に近い道を、一筋の懐中電灯の明かりがふらふらと行き来している。
「変質者だったらいやだな」とは思いつつも、ちょうど進行方向にある光。俺はびくびくしながらも構わず進んだ。
近付くにつれてぼんやりと人物の輪郭が見えてくる。どうやらそれは小学5年くらいの子供のようだった。
「こんな時間に?」と疑問に思ったが、その子は後ろ手にマメ柴のような小型犬を連れている。どうやら犬の散歩らしい。
いやどちらにしたってこんな時間に子供が一人で出歩く事はちょっとおかしくないか?俺はその子に話しかけてみた。
俺「少年、一人で大丈夫か?お父さんとかお母さんと一緒じゃないのか?」
少年「いっつも散歩は俺の当番なの。今日はたまたま遅くなって、お母さんを呼んだんだけどまだ来てない。」
そう少年は言う。しかし、懐中電灯を持っているとはいえ、人通りの少ない暗い道を
子供一人で歩かせるのはちょっとどうかな…と俺は思っていた。お母さんが来るまで、家に送ってこうか?
俺がそう言うと、少年は「うん、わかった」とどうやら納得したようだ。
話してみると、少年の家は俺の家からそう遠くないところにあるらしい。
中々人懐こいと言うか人見知りをしない忄生格のようで、会話が途切れる事なく少年の家の明かりが見えるところまで来た。
どうやら、家の門の所に母親と思しき人物が立っている。
(何だよ、居るんなら迎えに来てやれよ…)と俺は少しむっと来たが、わざわざそんな事を言って近所付き合いが悪くなるのもあれなので、
黙って少年を門の入り口まで送り届けた。と、ありがとうございますの一言でも言うかと思っていた母親が、いきなり大声を出した。
別れの挨拶を交わしていた俺と少年は当然ぶちたまげた。
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