土. 11月 23rd, 2024
466 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2020/12/20(日) 02:30:18 ID:HJ.np.L1
今から15年前の12月25日、通っていた大学のある埼玉から実家の秋田に向かって帰省していた。
新幹線代が勿体ないことや昔からの鉄道好きもあって、青春18きっぷを使って、早朝、大宮から東北本線を北上。雲ひとつない冬晴れの関東平野や安達太良山を見ながら福島から板谷峠を越えた。
米沢を過ぎる頃までは天候はよかったように記憶しているんだけど、山形を過ぎた頃から北国独特の鉛色の空が広がってきた。
日も暮れてきた16時頃、新庄から最上川沿いに陸羽西線で酒田へ。庄内平野に入った頃、どこかの駅のそばで列車のすぐ脇に雷が落ちた。暗闇に包まれていた車窓が一瞬真っ白くなった。この辺りから朝方から天候が穏やかなところを走ってきただけあってか、ずいぶん風が強いなと感じ始めた。
特に遅れた記憶もなく17時ころ酒田に到着し、秋田行きに乗り換えた。しばらく走って海沿いに出たとき、猛烈な風が進行方向左側、つまり日本海から吹き付けてきた。いつになくガタガタと強く揺れるドアと乗っていて
も感じる風の圧力で本当に電車がひっくり返るんじゃないかと気が気じゃなかった。
ただ、そんな強風の中でもほぼ遅れることなく、電車は仁賀保駅に到着。ちょうど反対側のホームに特急列車が入ってきた。もう少し手前ですれ違うはずだったよなー、1時間遅れくらいかなー、相変わらずガラガラだなー
と思いながら向こうの車内を見ていた。先頭車に一人で座って窓の外を見ていた若い女忄生がいたのを今でも鮮明に覚えている。
その後、地元の駅に到着。家でNHKを見ていて飛び込んできたいなほ14号脱線のニュースに背筋が凍った。

事故を報じる新聞に亡くなった方の写真が掲載されているのを見て、仁賀保駅ですれ違ったときに見た人が含まれているような気がした。15年経ってもどうか違っていてほしいと未だに思っている。

電車で通勤していると、やれJRは風吹けばすぐ止まるだのと聞こえてくる。ただ、会社に遅刻しても帰宅が遅くなっても命に勝るものなし、少しくらいやり過ぎてもどうかあんな事故が二度と起こらないでほしいと切に願っている。
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