金. 11月 22nd, 2024
779: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2007/03/08(木) 11:10:55 ID:U8x6Mriw
自分が看護師の新人だった頃の話

ただでさえ新人で緊張しまくっているのに
その頬の担当がよりによって背中に豪華絢爛なイラストをお持ちの方。
スキンヘッドでなかなか風格のあるお顔で
「失敗すんじゃねぇぞ、ごらぁ」的な発言をなさる
そんなわけでハートがガラスな私はビビリまくり。
しかも背中のイラストが点滴を刺す予定のひじの辺りまであって
血管の青なんだか刺青の青なんだかテンパってる私には何がなんだかわからない
恐る恐る注射新を刺すと、悲しいかな。刺青の青だった様子。
その患者さんはドスの聞いた声で文句を言い始めた。

半泣きになった私の前にセンパイ看護師がすっと現れて
「もー、あなたの腕の絵は誰でも点滴刺しにくいですよぉ?」
なんて軽口を叩きながら鮮やかな手つきで針を刺して、テープで止めた。
それからにっこり笑って私の肩をぽんと叩いて去っていったのだ。

あまりの鮮やかさにその患者さんは言いかけた文句の次の句もいえない感じで
まぁ、あんたもあんな風になりなよという趣旨のことを
もごもごといって布団をかぶってしまった。

あんな風になりたいと思う武勇伝でした。
続きを読む