土. 11月 23rd, 2024


477 :拝啓、鬼女様 2016/04/24(日) 01:50:31 ID:Q0r
病院に勤めてる
院長は偏屈な気分屋で有名(他院の職員に「ああ、あの」って言われる)
触らぬ神にたたりなし、で、どうしてもな用事でもなけりゃみんな話したがらない近付かない
最近は医局の自分の机じゃなくて、使ってない処置室に書類持ち込んで仕事してる
そんな院長、最近、「いやあ、あそこ出るねぇ」とか言い出した
重ねて置いておいたカルテが、病棟から戻ってきたら順番が変わっていたり
書類が置いてあった場所と違うところに移動してたりするそうだ
「悪戯してくみたいなんだよねー。○○さん(亡くなった患者さん)とかまだ院内にいるのかも知れないね
ここの廊下とか、よく通ってたじゃない」
微妙な空気に包まれる事務室。乾いた笑みで曖昧な返事をするしかない私たち
事務員を怖がらせて満足したのか、笑顔で去って行く院長

私たちは知っている。
院長が抱え込んだままどこ行ったのか分からなくなった重要書類とか
診療報酬請求するのにカルテの内容確認しないといけないのにそのカルテ返してくれないとか
院長がいないときに医事課のお兄さんたちがぷりぷり怒りながら家捜ししていることを
提出期限ギリギリの書類を引き取ったり、必要な検査結果のコピーを取ったりしていることを
他ならぬ私たちが、「役所に提出しなきゃいけない書類なのに、返してくれないんです!」
と泣きついて、院長のいない夜間休日に鍵を開けてもらうことさえあることを
院長だけが知らない
鍵を持っているのは院長だけではないのである
というかマスターキーをどこで保管してると思ってるんだあの人は
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