木. 12月 5th, 2024
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704: 名無しさん@おーぷん 21/03/24(水)08:32:55 ID:Ip.6g.L1
中途入社の女忄生、Aさんが壊滅的に空気読めなくて困っていた。
その人は博識だし色々投資して
それなりに成功もしてるし勉強熱心。
それはとても凄いなとは思うし尊敬できる。
別に人を傷つけることも言わない。

が、一言話しかけたら
まるで教科書の音読のような
棒読みのテンポでひたすら喋ってくるし、
話題の切り替えなどにもついていけていない。


だから上司からも
「お前は真面目なのはいいが話が長い。
 1聞かれたら1で返してくれ。10もいらない」
とキレられていた。
昨年も決算期のパーティーがあって、
うちの部署の人達皆なるべくその人を避けて
すぐさまテーブルから離散して、
話しかけられても「ごめん忙しい」と無視した。
Aさんは私達には相手にされず、
同時入社の他部署の女忄生営業Bさんと話をしていた。
Aさんと私の目が合うと、
すぐさまBさんを引っ張って私達のところへ笑顔で来て、
上司に御酌しているときに
「わたくしの同期Bさんです○○出身○歳ですごく頑張りやなんですよ
 Bさんこちらわたくしの部署の皆さんです皆さんをご紹介致しますね。
 こちらがCさんで資格は○と○をお持ちでして、
 そうそうこの間こんなことがありましてね~
(ここから一分ノンストップ)
 でこちらがDさんで○年入社のベテランで
(ここから一分ノンストップ)」

やべえまた始まったわ…と思った時、
Bさんが私達の顔を見て
「Aさんやばい!私覚えらんない!!
 皆さんお名前だけお伺いしても?」と話を切って、
名前を確認すると
「時々はご連絡する関係ですのでご挨拶だけと思いました。
 よろしくお願いします」

と切り上げて、引き離してくれた。

あとで私達が
「助かりますー!あれに来られるともううんざり!」と言うと、
Bさんは
「いやー、あの人話すと止まらないから仕事の時大変でしょう笑
 でも話も合うし、いい人ですよ。
 明日は二人で遊びに行くんですよ」
と言う。
みんなびっくりして
「「あんなキチと話が合うって何話すんですか」
と聞いてしまった。

建築オタクなので、建築巡りをするらしい。
なかなか話の合う人がいないし、
自分の友達にも似たタイプの人がいるから驚かない、と。
「あそこまで知識豊富だと出す情報が多すぎて
 ノンストップになるんでしょうねえ。
 でも投資も色々されてますし、
 頭がおかしいってことはまずないですよ。
 まあ改善してほしいことがあったら私の方でもお聞きしますよ。
 私からうまいこと伝えときます、連絡先交換しときましょうか」
と言われ、若手が交換していると上司も
「俺も俺も。あいつのこと叱ってやって。
 女から言われる方が応えるかも!」
と交換し、別れた。

その数ヶ月後、うちの成績が急に伸び、
Aさんが少しずつ変わっていった。
Bさんは○という商品に適した材料を仕入れてくる役割の人なんだけど、
規格が合わなければ×という商品への転用を考える。
×という商品を取り扱うのがうちの部署なんだけど、
上司は○部署からの話を「やるだけ無駄」と全て断ってきた。
Bさんはうちの上司に沢山案件を持ってきてくれた。
更にAさんの愚痴を山程聞いてもらって、
改善の手助けをしてもらっている手前、
Bさんの案件を無碍にもできず
精査すると意外といけるものが多かった。

この場合報酬はBさん、成績はうちの部署という形で割り振られる。
その為ほぼBさんからの案件で目標達成してしまい、
次のパーティーでは私達も表彰された。

更に最優秀賞にBさんが選ばれていて、
ぶっちぎり一位だった。
業績の桁が2位の人と一桁違い、どよめきが起きていた。

最初は
「あんなのと仲良くするなんて、Bさん友達いないのかなw」
とみんな笑ってたけど逆で、
コミュ力オバケみたいな人だった。
そしてAさんのうざったらしい、
わざとらしい喋りもすっかり治り、
「すみませんでした」と謝ってくれたことで、
チラホラ仕事を褒める人も出てきた。
営業は何でも使えるものは使えと教えられるけど、
あんな使えなさそうな人まで
しっかりうまく利用できるって凄いなと衝撃だった。
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By okan777