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663 :ロミオ伝説|にちゃんまとめ 2013/07/13(土) 13:38:13 ID:fayNr7hA
高2の時、「公開告白」というのがあった。
「学校へ行こう!」の世代だったので、そこから来た流れだと思う。
(学校へ行こうは、テレビ番組の名前。学校の屋上から言いたい事を言うコーナーがあり、そこで告白する子も居た)
私がそれを見たのは2回。
1回は、転校する女の子が、HRで挨拶するときに、同じクラスの男子、朔ちゃんにその場で告白。もちろん玉砕。
2回目は、↑の次の日、Aさんが、ギャルに命令されてのこと。

この時も、朔ちゃんがターゲットだったんだけど、この朔ちゃん、結構なイケメン。
文化祭で、朔ちゃんが朔ちゃんをやって、大盛況。後日、学校宛に朔ちゃんへのファンレターが届くほどだった。
分け隔てなく接するタイプで、DQNから優 等生まで、朔ちゃんの友人の幅は広かった。
特に、女子からは絶大な人気で、どこに行くにも人の目がある感じ。これなんて少女漫画?って感じだった。

対するAさんは、川村エミコにそっくり。
話しかけると優しそうなん感じだけど、主張が少なく「暗い」って誤解されるタイプ。
いつもギャル集団からからかわれてて、「Aさんさぁ、○○(流行りモノの名前)って知ってる?」「マジ?知らないの!?やばくない!?」を繰り返す感じ。

で、昼休みに、またギャルがAさんに話しかけてきた。
ギャル「Aさんさぁ、最近超可愛くない?輝いてるって言うか。もしかして恋!?あ、分かった、相手朔ちゃんでしょ!」
ギャル「絶対そうだよね!朔ちゃん彼女居ないし、告っちゃいなよ!今!Aさんなら 絶対大丈夫!」
ギャル「昨日○さん(転校した子)振ったとき、好きな子いるって言ってたじゃん、それ、Aさんのことだって!」
と、Aさんの机囲んで笑う。もちろん、彼女たちは、本気でAさんのこと褒めてるわけじゃない。

机で俯くAさん。見てられなくて、割って入ろうかと思ったら、急にAさんがガタッと立ち上がって、教室の反対側に居た朔ちゃんに直進。明らかに自棄だった。
「え!?マジでマジで!?」とはしゃぐギャルたち。ポカンとしてる朔ちゃん。
泣きたいの堪えてか、緊張してか、めっちゃ怖い顔して朔ちゃんを睨みながら、Aさんは告白した。

Aさん「朔くん、私と付き合いますか?」
朔ちゃん「うん。Aさんの彼氏にしてください。お願いします」
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