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622 :修羅場な話 2008/01/03(木) 16:15:26 ID:cjCeAPfd0
犬話注意

いつも散歩に行く土手に、何ヶ月も前から白い犬がいた。
犬は毛がぼさぼさで、あまり食べていないんだろうか、痩せこけていた。
とても人に慣れていて、決して触らせないが近くまで寄ってくる。
捨て犬なのか、迷い犬なのか分からないが、野良ではないオーラを持っていた。
近所の犬の散歩を、いつもじっと見つめているんだが、とても寂しそうで、こっちが切なくなった。
連れて帰りたいけど、うちは賃貸だから無理だしなあ、と思っていた。

先週、新しい真っ赤な首輪が犬に付けられていた。でも飼い主の姿は無い。
今日また行ったら、リードを持ったおじさんに連れられて、元気に、嬉しそうに散歩していた。
連れと「あの犬かな?」って話していたら、おじさんが気づいたのか話しかけてくれた。
おじさん曰く、ずっと前から気になってはいたが触らせてくれないもんだから
こりゃ持久戦だ!と思って、少しづつ仲良くなっていく作戦を取ったそうな。

離れたところから餌を置き、
それを1ヶ月続けたところ、自分から寄ってきて触らせてくれるようになった。
チャンスだ、と思い持っていた首輪を付けたが、逃げられてしまった。
でも翌日も寄ってくるから、餌付けは続けた。
で、大晦日にとうとう家に連れて来る事ができた、と。
どうやら今日が初めての散歩だったらしいが、犬の目は輝いていたし、毛並みも前より良くなっていた。
幸せそうだったし、触らせてくれている間も尻尾をぱたぱた振っていた。

本当に良かったな、と心から思ったよ…
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