74 :修羅場な話 2015/11/19(木) 01:12:10 ID:5Z5
高校の家庭科でお弁当を作る授業があった
ルール
彩りのあるお弁当にすること
3品目以上
食材は余らせない(余らせたら点数半減)
材料は自分たちで購入
俺達の班には主婦力の高い主婦子がいて、メニューを全部考えてくれた
代わりに男である俺とA男が前日の放課後の買い出し担当
主婦力ゼロのB子とC実が当日早朝下準備担当になった
授業開始後
ご飯が炊けたが大変なことになっていた
芯が残ってるのにベッタベタ
原因は簡単だった
炊飯を押さずに保温を押したから
これでは減点どころか成績1を覚悟せねばならない
確実に受験に響く
主婦子は咄嗟に機転をきかせ、「プチホワイトグラタン作る予定だったのを変える」と言い出した
料理名はよくわからないけど、小麦粉とコンソメと牛㲗を混ぜたもとのベタベタのご飯を混ぜて、それにパプリカとベーコンとチーズを混ぜて焼いたものを作った
味見をしたらご飯の食感はなかったものの、芯は消えて甘みの強いグラタンみたいになってた
一難去ったと思ったら、今度はB子とC実が三本入りの人参全部のヘタをスパーンと切り落とした
手を出した食材は全部使わなきゃならない
人参は元々一本の予定だった
主婦子はほうれん草のおひたしを取りやめ、ほうれん草のバター炒めを作り出した
切ってしまった人参と、隣の班余ったコーン缶のコーンを分けてもらい、ハムも入れて見事に一本使い切った
もう一本は予定の料理に使ったが、一本余る
俺が「グラタンの代わりに人参の甘いやつ作ろう」と提案したら、B子とC実が笑いだした
「何人参の甘い奴ってw」「お子様?w」
俺が恥ずかしくて赤面してると、主婦子は「人参グラッセだね、付け合せにぴったりだよ」とフォローしてくれた
そして笑った二人に「人参をオリーブ剥きして」と伝えた
二人は目を瞬かせる
「オリーブ剥きも知らないの?そっか、人参グラッセも知らないもんね、ごめんね」
と主婦子は役に立たない二人に言い放ってさっさと人参を調理していった
調味料なら使い放題なので、人参とバターと砂糖を鍋に投入してグツグツ
その間に俺たちは洗い物を済ませ、詰められるぶんを詰め、時間ぎりぎりになんとか人参グラッセが間に合って弁当が完成した
先生は一部始終を知っているので、主婦子を褒め称えた
主婦子が作っている間に黙々と洗い物をしていたA男
主婦子の指示を聞きながら次の料理の下ごしらえをしていた俺
双方いいチームワークだったと評価をもらった
B子とC実はレシピも見られないダメ女の烙印をクラスから押され、家庭科の成績も悪かったらしい
ベタベタご飯はその不味さから学年中に噂が広まり、大学も同じ学校の人が多く行った私立だからか、女子力が低いと噂になっていた
主婦子は大学在学中に中身も外見もイケメンな彼氏ができた
ふと彼氏のFBを見かけたので挨拶がてらのぞいてみたら、どうやら今は主婦子と同棲中らしく、毎日の弁当が記載されている
ルール
彩りのあるお弁当にすること
3品目以上
食材は余らせない(余らせたら点数半減)
材料は自分たちで購入
俺達の班には主婦力の高い主婦子がいて、メニューを全部考えてくれた
代わりに男である俺とA男が前日の放課後の買い出し担当
主婦力ゼロのB子とC実が当日早朝下準備担当になった
授業開始後
ご飯が炊けたが大変なことになっていた
芯が残ってるのにベッタベタ
原因は簡単だった
炊飯を押さずに保温を押したから
これでは減点どころか成績1を覚悟せねばならない
確実に受験に響く
主婦子は咄嗟に機転をきかせ、「プチホワイトグラタン作る予定だったのを変える」と言い出した
料理名はよくわからないけど、小麦粉とコンソメと牛㲗を混ぜたもとのベタベタのご飯を混ぜて、それにパプリカとベーコンとチーズを混ぜて焼いたものを作った
味見をしたらご飯の食感はなかったものの、芯は消えて甘みの強いグラタンみたいになってた
一難去ったと思ったら、今度はB子とC実が三本入りの人参全部のヘタをスパーンと切り落とした
手を出した食材は全部使わなきゃならない
人参は元々一本の予定だった
主婦子はほうれん草のおひたしを取りやめ、ほうれん草のバター炒めを作り出した
切ってしまった人参と、隣の班余ったコーン缶のコーンを分けてもらい、ハムも入れて見事に一本使い切った
もう一本は予定の料理に使ったが、一本余る
俺が「グラタンの代わりに人参の甘いやつ作ろう」と提案したら、B子とC実が笑いだした
「何人参の甘い奴ってw」「お子様?w」
俺が恥ずかしくて赤面してると、主婦子は「人参グラッセだね、付け合せにぴったりだよ」とフォローしてくれた
そして笑った二人に「人参をオリーブ剥きして」と伝えた
二人は目を瞬かせる
「オリーブ剥きも知らないの?そっか、人参グラッセも知らないもんね、ごめんね」
と主婦子は役に立たない二人に言い放ってさっさと人参を調理していった
調味料なら使い放題なので、人参とバターと砂糖を鍋に投入してグツグツ
その間に俺たちは洗い物を済ませ、詰められるぶんを詰め、時間ぎりぎりになんとか人参グラッセが間に合って弁当が完成した
先生は一部始終を知っているので、主婦子を褒め称えた
主婦子が作っている間に黙々と洗い物をしていたA男
主婦子の指示を聞きながら次の料理の下ごしらえをしていた俺
双方いいチームワークだったと評価をもらった
B子とC実はレシピも見られないダメ女の烙印をクラスから押され、家庭科の成績も悪かったらしい
ベタベタご飯はその不味さから学年中に噂が広まり、大学も同じ学校の人が多く行った私立だからか、女子力が低いと噂になっていた
主婦子は大学在学中に中身も外見もイケメンな彼氏ができた
ふと彼氏のFBを見かけたので挨拶がてらのぞいてみたら、どうやら今は主婦子と同棲中らしく、毎日の弁当が記載されている