数十年以上も前の話しなんだが田舎の方で雑木林に囲まれた少し古いダムの補修工事があった
その後そこで工事に参加したおっさんが話してくれた事

ダムはその頃大量の漏水が地元の人によって発見された
補修する前にまず何故漏水が起こったのか調査する事になったためオッサンと数人が派遣される事になる
調査を開始するとすぐ異変に気づいた。漏水が起こったとされる周辺を調べてみると確かにヒビを含んだ複雑な大きめの溝ができていた

しかし明らかに水位がその溝よりも上にあるのに既に漏水が止まってる状態だった
何かが詰まって漏水が止まったモノと判断し外側からコンクリートを流して固める事で補修は終わると思われた
それからオッサンの指示の下、工事が着工され順調に作業が進み、一ヶ月で完工された
しかし工事が終了されてから一ヵ月後、また大量の漏水が起こったと連絡が入る
オッサンは上司に怒られすぐさま再度調査に戻った
漏水は以前と同じく補修した溝周辺で起こっている
これはおかしいと思いダムだけでは無く漏水が確認された穴から数キロ離れた道路周辺も調査する事にした
その道路周辺にはもう誰も参拝はしていないだろうと思えるくらい汚い神社をオッサンは発見し
何かのご縁だろうと思い手を合わせることにした
それから数日後、原因が分からぬまま調査は難航を極め仕方なくまた漏水が起こるまで近くの民家に頭を下げ泊めてもらう事になった