日. 11月 24th, 2024

222: おさかなくわえた名無しさん 2020/09/20(日) 15:36:09.07 ID:9goIPIqJ
数年前、新入社員で入ってきたA君。 
仕事以外の話はしない、飲み会も不参加、
通勤中はいつもイヤホンをしていて
会社の近くで会っても声を掛けづらく
完全に仕事以外のコミユニケーションは取らないスタンスだった。 
ただ朝、出勤して来た時は
部署内に響く声で「おはようございます!」
帰りは「お先に失礼します!」と
必ず言ってるからそんなに悪い印象は持てなかった。 


ある時、上司の誤解でA君が上司に怒られてる事があったけど
内容的にA君が上手く説明出来ずにいたから、
私が「それは取り引き先の勘違いで~」と説明したら、
上司も納得してA君にも謝ってくれた。
その後自販機で珈琲を買っていたらA君が来て
「さっきはありがとうございました」
と言って来たからビックリしたけど、そこで初めて雑談してたら
「昔から人と馴染めななくて、
 浮いてるのも分かってるけど1人に慣れて困った事もなかった。
 でも、こういう時に助けて貰える事も少なかったけど、
 これは自分が作ってきた人間関係だから仕方ないと思ってる」
みたいな話を聞いた。

「仕事はちゃんとしてるし、
 報連相はちゃんとしてくれるし問題ないと思うよ。
 無理に仲間に入って気疲れする必要もないと思う」と伝えて
「それにAくんはいつも大きな声で挨拶してくれるから、
 みんなA君に対して悪い印象はないと思う。
 それだけ続けていればいいと思う」と言ったら
「え?!挨拶?!」ってビックリされた。
「うん、いつも大きい声でおはようございます、
 お先に失礼します、って言ってるじゃん。
 あれは凄く良いと思う」と言ったら
真っ赤になって
「ええっ?そんなデカい声で挨拶してます?!」って、
どうやらA君イヤホンしてるから
自分の声の大きさに気付いてなかったみたい。

なんかそれが可笑しくて大爆笑してしまった。
A君も「笑わないでくださいよ~」って真っ赤になって笑ってくれた。
2人で珈琲飲みながら笑ってる所を同僚に見られて
「何話してるのー?!」って聞かれたから
「あのねー」と言ったらA君も
「いや、マジやめてくださいってw」と真っ赤な顔で止めてきた。
その日からだんだんイヤホンして会社に入って来る事も減ってきて、
最初は私としか雑談しなかったけど、
だんだん他の人とも雑談するようになってきた。

コミュ障、無愛想、
今どきの子、みたいなイメージだったけど、
何かきっかけがあればこういう子でも
ぶち破れる事があるんだなぁ…と衝撃だった。

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