月. 11月 25th, 2024
576 :殿堂 2013/02/05(火) 12:52:55
土地を買った。

本当は「土地」なんか欲しくなかった。「家」が欲しかったんだ、俺。
最初は自分が建てたい家とか夢とか理想とかあったんだけど、ことごとく全部嫁がぶち壊してくれた。
あなたは家のことなんか何もわかってない!私はコーディネーターの仕事してるの!技術屋ふぜいの
あんたなんかに何がわかるの!とかなんとか。
だからもう何も希望を言わず、嫁の言うとおりの場所に、嫁の言うとおりのハウスメーカーで、
嫁の言うとおりの間取りと外観で、嫁の言うとおりの内装にして。
予算は当初より500万近くあがった。借入500万ふやすといくら総返済増えるかなんて知らんよな、あいつは。
一生に一度の買い物なんだから、「たかが数百万で妥協するのが間違ってる!」とか言ってたし。
それでも株とか国債とか全部売却して、なんとか嫁のカネに手を付けず自腹で頭金2000万用意した。

そこで最後に嫁がトドメ→「名義は50:50じゃないと【絶対】ヤだからね」
俺は何も言わずに承諾した。その数字ならいいんだな、と何度も念を押した。

そして、後日せっかく融資審査通った銀行に謝りに行って融資の話はなかったことにしてもらって、
ハウスメーカーにも平謝りでキャンセルかけた。
全部事務処理を終えたところで、嫁にキャンセルのこと話したらボロクソけなされて家出されちゃった。
もう三日前から帰ってこない。たぶん実家に帰ったんだろう、ケータイも着拒。

全部嫁の希望通りにしたのに。
金銭負担かけたくないからローンは100%俺が持つってことにしたじゃん。最初から。
そうなると持ち分比率51%以上ないとダメなんだよ。50じゃダメなんだよ。
そう説明してもどうせまた「アタシの言うことは全部聞いてくれない!すぐ理論とかなんとか言い出して否定する!」とか
ヒステリー起こしてまっとうに話聞いてくれないだろうから、最初に嫁が絶対に譲れない持ち分比率を聞いといて
何があってもそれを最重要視した結果だ。嫁にはなんの不満もないはずじゃん。50%の主張は守ったんだから。
だから融資の話は断った。そして先に一括で買った土地だけが残った。

貯金も全部使い果たしてただの土地「だけ」が俺の手元に残った。
嫁にはいいクスリになっただろうが、なぜかすごく悲しい。
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