木. 12月 26th, 2024
693: 1/2 2015/05/22(金)19:12:25 ID:k4R
20代前半に起きた修羅場
少し長いです

当時、自分(女)は一人暮らしで
ぶらぶらフリーターをして
バイトもコロコロ変えていた

部屋の更新で引っ越す事にしたものの、
定職についてないフリーター
というのがひっかかって
中々良い部屋が見つからず苦戦していたら
場所や家賃はいい場所だが
大家さんの敷地内に立っていて
大家さんが口うるさいおばちゃんで
入居者があまり居ない
という部屋を紹介してもらった

自分の田舎は田舎特有の干渉も激しく
陰湿なところだったのでそれには慣れていたし
大家のおばちゃんが
「フリーターでも夜の仕事じゃなくて
家賃を納めてくれたらいいよ」
と言ってくれたのでそこに住む事にした

口うるさいと言っても
ゴミチェックとかうるさいと怒られるとか
たまに立ち話に付き合うぐらいで
引越しの際の挨拶や
実家からの仕送りのおすそ分けや
旅行のお土産など渡していて、
おばちゃんも色々くれたり関係は良好だった

引越した部屋の近くに
当時仲の良かった友人(この子も女)
Mが住んでいて
お互いお酒が好きで近所だったので
二人でよく飲みに行き、
近所にボロくて年輩のお客さんばかりだけど
安くて美味しい居酒屋を見つけ通うようになった

はじめは若い女がなんでこんな店に??
と周りは訝しんだらしいけれど
徐々に馴染み知り合いも増え
その中でも常連のAさんという
80歳過ぎのおじいちゃんと仲良くなった

『連れ合いにも先立たれ一人でつまらないから』
と毎晩飲みに来ていて
ちょくちょく話すようになった

自分はおじいちゃん子だったので、
Aさんと飲むのは楽しかったし、
Mもよく奢ってくれるAさんをありがたがって
しょっちゅう一緒に飲むようになった

ある時Aさんの誕生日が近い事を知って
よく奢ってもらってるお礼に、
と違う少し高い居酒屋に誘って
誕生日会を開いたら
Aさんは本当に喜んでくれて
後日いつもの店で会った時に
『こないだのお礼に好きなのをあげるね、
若い子はこういうの好きだろう?』
と汚い巾着から指輪をざらざら出した

縁日のテキ屋にあるような
おもちゃのような指輪で、
結構汚れていたけど
『孫におもちゃをくれる感覚かな?』
と思い友人といくつか貰って帰った

次からその居酒屋に行くと
みんなよそよそしい、
というよりトゲトゲしていた
帰り道にMと二人で何かしたっけ?
と話しながら帰った

その数日後、
部屋に居ると扉をガンガン叩かれて
『出てこいバカ女!部屋から出てこい!』
と叫ばれた
大家さんだった

とりあえず出て話を聞こうとするも興奮状態
『バカ女!』
『恥知らずめ!』
『部屋から出て行け!』
『汚い女だ!』
と大声で罵られ
『さっさと荷物まとめなさいよ!』
とその日は帰ったけれど
翌日からも同じように家に来て叫ばれて
どうしていいかわからなくて修羅場だった

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